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外資系トップの英語力
【第7回】 2011年12月6日
著者・コラム紹介バックナンバー
上阪 徹 [ライター],ISSコンサルティング [編者]

第7回
グローバル人材に求められる意識
人との違いを認め、違いを強みにする

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世界と同じではない
自分の価値はどこにあるのかを見極める

 「僕は、営業という現場出身者でした。しかも、アジアの代表。ですから、現場をマネージしてきた人間から言わせてもらうと、現場はこうだ、お客さまはこうだ、競合他社はこうだ、と現場に近い視点からディスカッションで意見を出すと、まわりもちゃんと聞いてくれるんですね。なぜなら、例えばコンサルティングファーム出身者は、そういう現場を見たことがないわけですから」

 つまり、このディスカッションの中で自分は何で勝負すべきなのか、という自分のそのときそのときの価値を常に考えて、言葉を発信することが重要になるということである。

 「単に英語がしゃべれるとか、ディベートがうまいとか。そういうところの勝負ではない。誰もそこに期待はしていないんですよ。日本人には(笑)」

 そしてこのとき、グローバルで働くことの面白さにも改めて気がつくことになったという。

 「価値観の異なる、いろんな人たちがひとつのチームになるからこそ、面白い化学反応が起きる。そうすることで、爆発力を持ってゴールに向かえる。だからこそ、大きな成果を出すことができる。同時に自分も高められるし、自分も深められるようになるんです」

 グローバル人材に求められるのは、まさにこの意識ではないか。多種多様なグローバル人材の中にいて、自分の価値、自分のやるべきことを見極め、実行できることだ。間違っても、グローバルに溶け込むことでも、グローバルと同じことをすることでもないのである。そしてこの意識が持てれば、自分を客観視できるようにもなる。

 「日本は今、極めてシビアな目で世界から見られています。本当にこの国に、これから投資していいんだろうか、と全世界が思っている。これが、グローバルカンパニーにいると見えてくる、日本のリアリティなんです。これをもっともっと多くの日本のビジネスパーソンたちが理解しないといけない。ではどうするのか、という次の一手を打たないといけない。何もない無策のままで行けば、極めて危機的な状況を迎えます。この状況を本当に理解して、国や企業を変えよう、救済しよう、と誰がしているでしょうか。これは、世界を知ると見えてくる危機感なんです」

 

 


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上阪 徹 [ライター]

1966年、兵庫県生まれ。89年早稲田大学商学部卒。アパレル メーカーのワールド、リクルート・グループなどを経て、95 年よりフリー。経営、金融、ベンチャー、就職などをテーマに、 雑誌や書籍などで幅広く執筆やインタビューを手がけている。インタビュー集に累計40万部を超えるベストセラーとなった『プロ論。』(B-ing編集部編/徳間書店)シリーズ、『外資系トップの仕事力』(ISSコンサルティング編/ダイヤモンド社)シリーズ、『我らクレイジー★エンジニア主義』(Tech総研編/講談社)、著書に『新しい成功のかたち 楽天物語』(講談社)、『600万人の女性に支持される「クックパッド」というビジネス』(角川SSC新書)、『「カタリバ」という授業』(英治出版)、『書いて生きていく プロ文章論』(ミシマ社)、『預けたお金が問題だった。』(ダイヤモンド社)、『文章は「書く前」に8割決まる』(サンマーク出版)などがある。

ISSコンサルティング [編者]

「外資系転職のISS」として15年以上にわたり築き上げてきた外資系企業との信頼と実績をもとに、ミッドキャリアからエグゼクティブのプロフェッショナル紹介に特化した人材ビジネスを行っている。外資系企業の消費財、IT、金融、コンサルティング、メディカル、製造業等、広い業界をカバーし、紹介職種も、経営幹部、財務・経理、マーケティング、広報、営業、物流・購買、IT技術者、またはMBA・CPA取得者や海外でキャリアを積んだスペシャリストに至るまで、幅広い人材の紹介を行っている。


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