成績を底上げする「重い本・軽い本」使い分け読書術
【高校にも塾にも通わず、完全独学で東大合格!】――しかも、首席合格とわずか3点差のほぼトップ合格!『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』(ダイヤモンド社)の著者は、中学3年生のときに「東大合格」を宣言。高校にも塾にも通わず、完全独学で東大合格を目指したけれど……全国模試は「偏差値45」。そこで、徹底的に「国語」鍛えるという“大逆転の勉強法”を編み出す。勉強の大半を「読書に費やす」という常識外れの戦略で、全科目の成績が軒並みアップ! すべての科目は結局、国語の力がモノをいうことがわかった。コスパとタイパを徹底し、四コマ漫画や恋愛ゲームで楽しみながら学力を高める方法から勉強への合理的なモチベーションの高め方までを徹底指南。超★実践的な成績アップ法を初公開する。
※本稿は、『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

僕がオススメする哲学書2冊
「短くて論理が複雑な本」をオススメしてきましたが、もし長い本にチャレンジしてみたいと思うなら、それもいいでしょう。
僕が東大受験前の4ヵ月間、読みふけっていたのは「哲学書」などをはじめとする論考です。僕がオススメする哲学書や論考は、次の2冊です。
●『ツァラトゥストラはこう言った』(岩波書店)
哲学者・ニーチェが晩年に根本思想を体系的に展開した第一歩というべき著作
●『愛と認識との出発』(Kindle版等)
作家・評論家の倉田百三が21歳頃から約10年にわたって書いてきたものの集大成
小中学生には問題集、高校生にはチャレンジ書籍を
小中学生には少々手強いかもしれませんが、高校生ならチャレンジできると思います。
小中学生の場合は、短くまとまった問題集がオススメです。
現代の哲学を読みたいならこの2冊
もっと現在進行形の哲学の話題について読みたい(読ませたい)なら、雑誌『現代思想』(青土社)がオススメです。寄稿者の文章は5~10ページほどですから、哲学書を1冊読破するよりハードルは低いでしょう。
良質な評論を選りすぐった『高校生のための現代思想エッセンス ちくま評論選』(筑摩書房)もオススメです。1本3~4ページの良質な評論が並び、高校生の国語の副読本的な立ち位置であり、詳しい脚注や解説がついているのがおすすめポイントです。
『ちくま評論選』が東大合格の力になった
僕は、個人的にはこの『ちくま評論選』が国語の勉強でいちばん役に立ちました。
4カ月間の読書生活の軸の1つはこの本でした。この本が僕を東大合格へと誘ってくれたといっても過言ではないと感謝しています。
本選びに迷ったら『東大教師 青春の一冊』を
哲学書や論考以外では、『東大教師 青春の一冊』(信山社)が良きブックガイドとなってくれます。
文字通り、およそ80人の東大教師たちが、自らの血肉となり、研究者としての進路を決めた1冊を紹介している本です。ここから好きな本を選んで読んでみるのもよいでしょう。