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緑内障治療薬に新たな候補
正常眼圧タイプへの応用に期待
カルパイン阻害剤

井手ゆきえ [医学ライター],-週刊ダイヤモンド編集部-
【第85回】

 日本人の中途失明原因の第1位は、視神経と網膜の細胞が進行性に死滅し徐々に視野が欠ける「緑内障」という眼病。40代の20人に1人が患っていると推定される。眼の中の圧力(眼圧)が高いことが主要な発症原因とされるが、日本では眼圧が10~21mmHgの正常範囲でも視野欠損が進む「正常眼圧緑内障」が全体の70%を占める。人種差や近視が関係しているらしいものの、因果は依然不明のままだ。

 いずれにしても、国内では世界標準の「眼圧下降」──つまり、点眼薬や手術で眼圧を下げる治療以外の手段が切実に求められてきた。現時点では「視神経の死滅を抑える神経保護薬と、眼の血流を改善して、神経栄養因子が視神経に行き渡るようにする方法が有望だ」(眼科医)という。

 先日、東北大学大学院医学研究科眼科学分野の中澤徹教授らのグループは、視神経の細胞死を引き起こすタンパク分解酵素「カルパイン」の働きを抑える薬剤を、緑内障を発症させたマウスに投与し、視神経の生存率の上昇と神経を保護する作用を確認、専門誌(電子版)に発表した。

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井手ゆきえ [医学ライター]

医学ライター。NPO法人日本医学ジャーナリスト協会正会員。証券、IT関連の業界紙編集記者を経て、なぜか医学、生命科学分野に魅せられ、ここを安住の地と定める。ナラティブ(物語)とサイエンスの融合をこころざし、2006年よりフリーランス。一般向けにネット媒体、週刊/月刊誌、そのほか医療者向け媒体にて執筆中。生命体の秩序だった静謐さにくらべ人間は埒もないと嘆息しつつ、ひまさえあれば、医学雑誌と時代小説に読み耽っている。

 

週刊ダイヤモンド編集部


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