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今週の音盤=心のビタミン ビジネス・パーソンのための音楽案内

【デューク・エリントン楽団「A列車で行こう」】
心がウキウキ、
スゥイングするって、こういうこと

小栗勘太郎 [音楽愛好家]
【第29回】 2012年4月19日
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 子曰く、之を知る者は、之を好む者に如かず。之を好む者は、之を楽しむ者に如かず。

 これは、有名な論語の言葉です。擁也第六の20番目に出てきます。その意味するところを文字通り現代語に訳せば、「知っているというのは好むのには及ばない。好むというのは楽しむのに及ばない」ということになります。

 しかし、中国哲学の碩学・加地伸行は、「之」を敢えて「道理」と解釈します。その上で現代語訳にすると、

 「老先生の教え。道理を理解できただけでは、道理を実践することに及ばない。また、道理の実践ができただけでは、道理の境地にあることに及ばない」

 となります。

 さすがです。

 アジアにおける最高の古典ならではの含蓄のある言葉です。孔子が生きたのは、今から2500年ほど前の春秋時代ですが、その言葉は21世紀を生きるビジネスパーソンにとっても示唆に富むものです。

 要するに、仕事でも趣味でも何でも、楽しんでやることに物事の本質があり、楽しむことで物事の本質が見えてくる、ということでしょう。 

 と、いう訳で、今週の音盤はデューク・エリントン楽団の「A列車で行こう」です(写真は1966年録音の「ポピュラー・エリントン」)。

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小栗勘太郎 [音楽愛好家]

1958年生まれ、牡羊座のB型。某国立大学卒、米国滞在5年。公僕を生業とする音楽愛好家。著書は『音楽ダイアリーsideA』 『同sideB』(西日本新聞社)。『毎日フォーラム』誌にて「歴史の中の音楽」を連載中。


今週の音盤=心のビタミン ビジネス・パーソンのための音楽案内

ビジネス・パーソンは日夜、現場で闘って、日々、喜怒哀楽を感じる。実は音楽の現場も同じだ。だって、音楽もビジネスも、所詮、生身の人間が作る、極めて人間くさい営みだから。音楽には妙な薀蓄など不要かもしれないが、音楽が生まれる時には物語がある。それを知って聴けば、喜びが倍になり、悲しみが半分になるかもしれない。毎週1枚、心のビタミンになるような音盤を綴ります。

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