なぜ銘柄選びに
ファンダメンタル分析を使うのか

 ところで、なぜ銘柄選びにファンダメンタル分析を使うのでしょうか? 
それは長期的に見て、株価は業績に連動して動くことが多いからです。

 株価は企業の価値が高まれば上昇します。企業価値は企業が利益をあげることによって増加していきます。そのため、「企業価値の増加が見込まれる企業=利益をしっかりとあげることのできる企業」を探すために、ファンダメンタル分析を用いるのです。

 現在、3月決算企業の本決算発表が相次いでいますが、各企業の株価を見ると、業績が伸びている企業の株価は堅調な一方、業績が大きく落ち込んだ企業の株価は低迷していることがわかります。

 業績がよければ株価上昇、業績が悪ければ株価下落、という理屈に従えば、業績がよい会社を探して投資することが重要です。

 また、企業価値に比べて株価が割安な企業というものも存在します。PERやPBRなど株価の割安度を計る指標を使って割安な銘柄を探し出し、投資をして、株価が企業価値まで上昇するのを待つ、という投資手法もあります。

具体的には何を見る?

 では、ファンダメンタル分析で銘柄を選ぶ際には、具体的に何を見ればよいのでしょうか。