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逆境を吹っ飛ばす江上“剛術”―古典に学ぶ処世訓―

其の15「将に五危あり」(孫子・九変篇)
組織をまとめて戦うときに
やってはいけないこと

江上 剛 [作家]
【第15回】 2012年5月8日
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 ネットで好きな上司、嫌いな上司のアンケートを見つけた。25歳から39歳までのソフトウエア・ハードウエア系エンジニア合計300名からデータを集めたらしい。

 好きな上司のタイプ第1位はリーダーシップがある、第2位は最後にはきっちり責任を取って部下を守ってくれる、第3位は決断力がある。

 ふむふむ、橋下大阪市長が人気上司ナンバーワンになったことに納得。彼はリーダーシップや決断力の塊みたいだものな。

 嫌いな上司のタイプ第1位は責任から逃れようとする、第2位は口ばっかりで、行動を起こさない、第3位は理不尽なことで叱る。

 言うだけ番長なんてありがたくないニックネームをいただいた政治家もいるけど、政治家が人気がないわけだ。それに官僚も。これらのタイプに当てはまる人が多いからな。

 サラリーマンの最大の悩みは職場の人間関係。上司も部下も大いに悩んでいるわけだ。

組織をまとめて
戦うとき

 ところで上司が組織をまとめて戦う場合、どんなことに気をつけねばならないかを孫子は教えてくれている。

 孫子は、「将に五危あり」という。それは次の五つだ。

 (1)必死は殺され、
  (2)必生は虜(とりこ)にされ、
  (3)分速侮(あなど)られ、
  (4)廉潔は辱められ、
  (5)愛民は煩(わずらわ)さる。

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江上 剛 [作家]

えがみ ごう/1954年1月7日兵庫県生まれ。本名小畠晴喜(こはた はるき)。77年3月早稲田大学政経学部卒業。同年4月旧第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。高田馬場、築地などの支店長を歴任後、2003年3月同行退行。1997年に起きた第一勧銀総会屋利益供与事件では、広報部次長として混乱収拾に尽力する。『呪縛 金融腐蝕列島』(高杉良作・角川書店)の小説やそれを原作とする映画のモデルとなる。2002年『非情銀行』(新潮社)で作家デビュー。以後、作家に専念するも10年7月日本振興銀行の社長に就任し、本邦初のペイオフを適用される。


逆境を吹っ飛ばす江上“剛術”―古典に学ぶ処世訓―

作家・江上剛氏は、その人生で2回も当局による強制捜査を経験した。その逆境にあって、心を支えくれたのが、「聖書」「論語」「孫子」などの古典の言葉である。ビジネス界に身を置けば、さまざまな逆風にされされることも多い。どんな逆境にあっても、明るく前向きに生きる江上剛氏が、柔術ならぬ“剛術”で古典を読み解き、勇気と元気の“素”を贈る。

「逆境を吹っ飛ばす江上“剛術”―古典に学ぶ処世訓―」

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