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気の強い周囲の女性に文句ばかり言われ続ける
気の優しい薬剤師

市川純子 [(財)日本ヘルスケアニュートリケア研究所]
【第16回(最終回)】

家庭でも職場でも気の強い女性に囲まれ肩身の狭い
調剤薬局薬剤師Yさん(35歳)

多忙な調剤薬局での日々

 Yさんの仕事は調剤薬局の店長兼管理薬剤師だ。Yさんの薬局は朝早くから閉店時間の午後8時過ぎまで、処方箋を持ってくる患者さんで常に混んでいた。ペイン治療と整形外科が有名な病院が目の前にあり、遠くから頸椎や腰椎の痛みがあるお年寄りが、家族に付き添われて全国からやってくる。

 Yさんの勤務する薬局には、Yさん以外の6人の薬剤師は、すべて女性。そのうち社員は2名。あとはパートさんだ。Yさんは男性1人ということもあり、女性に囲まれていつも肩身が狭い。母親と同じ世代のパートの薬剤師さんは、経験豊富で頼りになるが、口も達者だ。「あの子は手がのろいね」とか「あの先生の処方箋は読みにくい」とか何かにつけて文句を言ってくる。

 特定のスタッフと飲みに行ったりすると、「Yさんはあの人ばかり可愛がる」「若い子だけと話す」と陰口をたたかれる。挙句の果てに「付き合っているかも」なんていう噂がたちやすい。それなので、送別会など、特別な飲み会の日以外は真っ直ぐ帰宅して、すべての女性スタッフと距離をおくようにしている。

 以前、エリアマネージャーから呼び出されて、「店長が美人の新人の薬剤師をえこひいきばかりする」とパートの薬剤師からクレームが来たと注意されたときは、腹が立つというよりは力が抜けた。

 毎日、パートさんに気を遣い、なるべく波風を立てないように過ごしていると、明るく快活だった自分の性格が、年々変化している気がする。腹が立つことがあっても、スタッフにはなるべく優しい声で話しかけるようにしている。鏡の前で笑顔の訓練をしている自分が情けなくて、胃が痛むYさんだった。

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市川純子 [(財)日本ヘルスケアニュートリケア研究所]

1961年生まれ。財団法人日本ヘルスケアニュートリケア研究所 所長。広告代理店で大手私鉄の広報を担当。その後PR会社に転職し、医薬品や化粧品分野に携わる。2003 年にJ&Tプランニングを設立。代表取締役に就任。研究や情報の開発も行いヒット商品を数多く手がける。医療健康美容分野の研究のために2010年財団を設立。


気はやさしくて胃痛持ち

失われた20年と呼ばれる日本経済。そんな長い停滞のなかをがむしゃらに、ひたむきに日々の仕事・生活を生きてきたビジネスマンたち。さまざまなストレスに耐えてきたカラダもそろそろ注意信号を出す頃。いろんな職場のいろんなビジネスマンのいろんな悩みと不調を少し悲しく少しおかしく紹介します。

「気はやさしくて胃痛持ち」

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