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加藤嘉一の「だったら、お前がやれ!」 思考停止のニッポンをぶった切る

飛び級なんて世界では当然!教育制度改革を急げ

加藤嘉一
【第11回】 2012年6月11日
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日本の若者は「内向き」か

 「内向き」という言葉をよく耳にする。最近では欧米やアジアの友人たちも「Uchimuki」と言い、日本の政治や経済、社会、外交などあらゆる分野を心配するくらいだ。

 しかし、私は、帰国したときに同世代と話をすると、海外の友人や国内外のメディアが言う「内向き」の現状は、必ずしもその通りではないと気づかされる。

 「大学生のうちにから海外で勝負をしてみたい」「就職前に世界一周して、見識を深めてみたい」という学生もいる。なかには「大企業に入社するのではなく、シンガポールで起業し、世界一の企業にしたい」という野望を語る者もいる。

 意識の高さ、成長への姿勢という意味では、日本の若者の持つポテンシャルは決して世界の若者に劣っていない。問題は、日本の若者を取り巻く、制度や認識が現状に追い付いていないことだ。

若者の突進を邪魔するな

 失礼を承知で申し上げるが、既に社会の第一線で活躍する大人たちは、若者の突進力を邪魔するのではなく、若者が伸び伸びと自己表現できるようなプラットフォームを創設すべきだ。若者を後ろから支えてあげること――。そして、時に若者の無謀とも言えるチャレンジをプッシュしてあげること――。それが大人たちの役割ではないだろうか。

 若者にとって大切なのは、制度や観念にとらわれることなく、若者同士で目標を共感し合い、結束していくこと。そして、国内進学や海外留学、起業など、目標達成のための選択肢はたくさんあるということを認識し、挑戦していくことだ。

 さまざまな道に挑戦できるプラットフォームがあれば、日本の若者は、その大いなるポテンシャルを世界の舞台で発揮できると、私は確信している。

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加藤嘉一 

1984年生まれ。静岡県函南町出身。山梨学院大学附属高等学校卒業後、2003年、北京大学へ留学。同大学国際関係学院大学院修士課程修了。北京大学研究員、復旦大学新聞学院講座学者、慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)を経て、2012年8月に渡米。ハーバード大学フェロー(2012~2014年)、ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院客員研究員(2014〜2015年)を務めたのち、現在は北京を拠点に研究・発信を続ける。米『ニューヨーク・タイムズ』中国語版コラムニスト。日本語での単著に、『中国民主化研究』『われ日本海の橋とならん』(以上、ダイヤモンド社)、『たった独りの外交録』(晶文社)、『脱・中国論』(日経BP社)などがある。

 


加藤嘉一の「だったら、お前がやれ!」 思考停止のニッポンをぶった切る

 「だったら、お前がやれ!」
この言葉が意味すること、それは「対案の無い無責任な批判はするな」ということだ。もともと、この言葉は加藤嘉一氏の亡くなった父の口癖だったが、加藤氏は自らの行動規範として常に心に留めている。相手に対して意見するとき、必ず自らに問いかける。
そんな加藤氏が今、憂いているのは、日本社会にあまりにも無責任な批判、意見、論評が多いということだ。本連載では、日本社会に蔓延る無責任な論評を、加藤氏の視点で切り込み、加藤氏なりの対案や考え方を示す。

「加藤嘉一の「だったら、お前がやれ!」 思考停止のニッポンをぶった切る」

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