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今週の音盤=心のビタミン ビジネス・パーソンのための音楽案内

【ハービー・ハンコック「処女航海」】
若きジャズの天才が静かなる自己主張を体現

小栗勘太郎 [音楽愛好家]
【第36回】 2012年6月21日
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 誰でも、心中期すことがあって、自らの思いを主張したいと思いますよね。

 自分の中に良いところ、自信のあるところ、個性的なところを、強烈に訴えてみたい、と思わない人はいないでしょう。言葉で自らの信念を語る場合もあるでしょうし、髪型や服装で主張する場合だってあるでしょう。

 でも、中には、思うように主張できない、という人も少なくありません。

 多数説や通説に効果的に反論できない、とっさに言葉が出てこないとか、羞恥心が先に立って人前で主張できない、とかいろいろです。

 しかし、考えてみれば、声高に言い立てれば良い訳ではありません。

 控えめに、奥ゆかしく述べることでも、秘めた主張が確実に伝わることはあるのです。沈黙の方が雄弁だったりする場合だってあります。

 言い過ぎてしまった言葉は二度と取り返せません。万事休す、です。が、言い足りなかったことは、後刻、付け加えることもできるでしょう(もちろん、タイ ミングの問題は残りますが)。ビジネスの現場でも、全てを言い切ってしまうよりも、余韻を残す方が効果的な場合だってあります。

 要するに、静かなる自己主張は、次につながるのです。結果的に、効果的な主張になり得るのです。 

 と、いう訳で、今週の音盤は、ハービー・ハンコック「処女航海」(写真)です。

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小栗勘太郎 [音楽愛好家]

1958年生まれ、牡羊座のB型。某国立大学卒、米国滞在5年。公僕を生業とする音楽愛好家。著書は『音楽ダイアリーsideA』 『同sideB』(西日本新聞社)。『毎日フォーラム』誌にて「歴史の中の音楽」を連載中。


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ビジネス・パーソンは日夜、現場で闘って、日々、喜怒哀楽を感じる。実は音楽の現場も同じだ。だって、音楽もビジネスも、所詮、生身の人間が作る、極めて人間くさい営みだから。音楽には妙な薀蓄など不要かもしれないが、音楽が生まれる時には物語がある。それを知って聴けば、喜びが倍になり、悲しみが半分になるかもしれない。毎週1枚、心のビタミンになるような音盤を綴ります。

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