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「引きこもり」するオトナたち

日本初!大人の発達障害の人々が運営する
ブックカフェ「Necco」で自分らしく働く若者たち

池上正樹 [ジャーナリスト]
【第112回】

 階段を上がると、「発達障害」などの書籍の並ぶ棚や、正面にスクリーンなどが配置された店内に、ほんのりとコーヒーの香りが漂う。ここは、都内でも珍しい、コミュニケーションが苦手という人たちや、社会になじめない人たちなどの集まるブックカフェであり、ITやアートなどのコワーキングスペースにもなっている。

 そんな東京都新宿区の早稲田通り沿いにオープンした「Necco Cafe」(ネッコカフェ)では、「大人の発達障害」などの当事者たちが、ブックカフェを運営している。

 カフェで出されるコーヒー豆も本格的だ。「モカ」「ケニア」といったコーヒー豆は自家焙煎されていて、1杯ずつ丁寧にペーパードリップされる。

 アイスコーヒーも、24時間かけて仕込んだ「本格水出し」だ。

 メニューには他にも、オリジナルブレンドのハーブティーやオレンジジュース、クッキーなども用意。1杯のドリンクで、訪れた人たちは、読書を楽しんだりしながら、思い思いにくつろいでいる。

 カフェタイムは毎日、12時から18時。フリータイムの18時から22時には、「居場所」として開放される。

 時間によっては、当事者たちが本人や家族の相談に乗ることもある。

 また、発達障害や引きこもり問題に関連するイベントも時々、行われている。

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 この“Alternative Space Necco(オルタナティブ・スペース・ネッコ)”は、日本で初めての「大人の発達障害当事者による、大人の発達障害当事者のための居場所と作業所」を目指した就労支援施設だ。作業所のほうは、「Necco」という名称ではなく、「ゆあフレンズ」という名称の「就労継続支援B型事業所」になっている。

 「ここの利用者は、引きこもり系の人たちが多いですね」

 こう語るのは、「Necco Cafe」を運営する金子磨矢子さん。自らも当事者だと明かす。

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池上正樹 [ジャーナリスト]

通信社などの勤務を経て、フリーのジャーナリストに。主に「心」や「街」を追いかける。1997年から日本の「ひきこもり」界隈を取材。東日本大震災直後、被災地に入り、ひきこもる人たちがどう行動したのかを調査。著書は『ひきこもる女性たち』(ベスト新書)、『大人のひきこもり』(講談社現代新書)、『下流中年』(SB新書/共著)、『ダメダメな人生を変えたいM君と生活保護』(ポプラ新書)、『あのとき、大川小学校で何が起きたのか』(青志社)など多数。TVやラジオにも多数出演。厚労省の全国KHJ家族会事業委員、東京都町田市「ひきこもり」ネットワーク専門部会委員なども務める。YAHOO!ニュース個人オーサー『僕の細道』

 


「引きこもり」するオトナたち

「会社に行けない」「働けない」――家に引きこもる大人たちが増加し続けている。彼らはなぜ「引きこもり」するようになってしまったのか。理由とそうさせた社会的背景、そして苦悩を追う。

「「引きこもり」するオトナたち」

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