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加藤嘉一の「だったら、お前がやれ!」 思考停止のニッポンをぶった切る

「夢はなんですか?」
街頭取材で感じた日本の空気感(下)

加藤嘉一
【第14回】 2012年7月2日
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第13回に続き、「あなたの夢は、なんですか?」の(下)をお届けする。この数年、海外を旅し、祖国を外から見ると、日本人は海外の人々と比べて暗い表情をしていると、私には感じられた。「夢」について聞いたのは、暗さの原因は、人生にとって大切な「夢」を忘れているのではないかと思ったからだ。新橋の夜、日を改めて敢行した原宿、表参道、外苑前で直接お話を伺った。実際にインタビューした際の動画も第13回でお届けした前編に続き、後編をお届けする。

照れながらも夢を語る17歳

ミュージシャンになる夢を話してくれた高校生。今、欲しいものは夢を叶えるためのギターだという

 「あなたの夢は、なんですか――?」

 夜10時過ぎの新橋、昼の原宿、表参道、外苑前で、街行く人々にこう問いかけた。

 私はここ数年で、世界のあらゆる場所に足を運んだ。旅を通して感じたのは、海外で知り合った人々と比べて、日本人は暗い表情をしていると感じていたからだ。夢は、人生を明るく、前向きに生きるためにもっとも重要なものだと私は思っている。もしかしたら、日本の人々が暗い表情をしているのは、「夢」を忘れているのではないだろうかと思ったのだ。

 原宿で、街頭インタビューに挑んだ。丁寧に一礼し、「夢」について伺った。

 最もストレートに答えを返してくれたのは、17歳の少年だった。都内の高校に通う彼は、「何か夢はありますか?」と聞くと、まっすぐな瞳で「ミュージシャン」とだけ返してきた。

 「いつかデビューできるように、今から努力したい。両親も支持してくれている」

 尖がった見かけとは違って、少しシャイな口調で思いをシェアしてくれた。

 台湾で長くビジネスをしてきたという方にも出会った。

 「将来的には台湾のお茶を輸入して、より多くの日本人にそのおいしさを味わってもらいたい」

 そう教えてくれた。私たちは力強く握手をして別れた。

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加藤嘉一 

1984年生まれ。静岡県函南町出身。山梨学院大学附属高等学校卒業後、2003年、北京大学へ留学。同大学国際関係学院大学院修士課程修了。北京大学研究員、復旦大学新聞学院講座学者、慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)を経て、2012年8月に渡米。ハーバード大学フェロー(2012~2014年)、ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院客員研究員(2014〜2015年)を務めたのち、現在は北京を拠点に研究・発信を続ける。米『ニューヨーク・タイムズ』中国語版コラムニスト。日本語での単著に、『中国民主化研究』『われ日本海の橋とならん』(以上、ダイヤモンド社)、『たった独りの外交録』(晶文社)、『脱・中国論』(日経BP社)などがある。

 


加藤嘉一の「だったら、お前がやれ!」 思考停止のニッポンをぶった切る

 「だったら、お前がやれ!」
この言葉が意味すること、それは「対案の無い無責任な批判はするな」ということだ。もともと、この言葉は加藤嘉一氏の亡くなった父の口癖だったが、加藤氏は自らの行動規範として常に心に留めている。相手に対して意見するとき、必ず自らに問いかける。
そんな加藤氏が今、憂いているのは、日本社会にあまりにも無責任な批判、意見、論評が多いということだ。本連載では、日本社会に蔓延る無責任な論評を、加藤氏の視点で切り込み、加藤氏なりの対案や考え方を示す。

「加藤嘉一の「だったら、お前がやれ!」 思考停止のニッポンをぶった切る」

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