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吉田克己の電子書籍フォーキャスト
【第5回】 2012年7月5日
著者・コラム紹介
吉田克己  [5時から作家塾(R) 代表/World Business Trend Tracker 主宰]

7月、楽天の「コボタッチ」発売で
いよいよ火が点きそうな電子書籍端末商戦

こんにちは、「電子書籍フォーキャスター/World Business Trend Tracker」の吉田克己です。恒例の? 電子書籍マーケットの将来予測(フォーキャスト)をお届けします。今回は、主要プレーヤーの最新動向を交えながら、どちらかというと周辺部、裏方のプレーヤーの動向を見ていきたいと思います。

脱・専用端末路線へ舵を切った日本勢と
「近日発売」のまま、まだ来ぬアマゾン

 この原稿を書きはじめる4日ほど前、アマゾンが電子書籍端末「Kindle(キンドル)」を近日日本国内で発売すると発表したとのニュースが流れました。

アマゾンジャパン「キンドル」日本発売をサイトで予告(2012.06.26)

アマゾンと楽天、電子書籍端末発売へ 国内市場、活気づくか(2012.06.28)

 前々から、年内と言われていただけに、一次報道はあっさりとしたものでしたが、上の記事では比較的詳しく解説されています(「近日」が、具体的にいつなのかは相変わらず不透明ですが)。

 一方、楽天も――上の記事でも触れられていますが――アマゾンの発表に先立つこと数日、買収したカナダ企業製の端末「コボタッチ」を7月下旬に発売することを正式に発表しています。

楽天、電子書籍端末を7月発売 カナダ社の製品(2012.6.21)

楽天、電子書籍端末を7月発売 アマゾンに先行(2012.6.21)

 多少うがった見方をすれば、楽天が7月下旬からの販売を決めたことに、アマゾンが先行させまいとして、慌てて「近日発売」を発表したとも取れます。しかしながら、「コボタッチ」の注文受付はすでに7月2日から開始されましたので、発売時期では楽天が完全に先行したといえます。

 しかも、「コボタッチ」はデータ形式として、最も世界標準に近い「e-Pub」形式を全面採用していますので、後々、この点が大きく利いてくる気がします。

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吉田克己  [5時から作家塾(R) 代表/World Business Trend Tracker 主宰]

京都大学工学部卒。リクルートを経て2002年3月に独立。ダイヤモンド・オンラインでは、「消費インサイド」「デジライフNAVI」「就活の法則」などの企画・執筆に携わる。通信講座「『週刊ダイヤモンド』でビジネストレンドを読む」の講師を務める。編・著書に『三国志で学ぶランチェスターの法則』『シェールガス革命とは何か』『元素変換現代版<錬金術>のフロンティア』ほか。


吉田克己の電子書籍フォーキャスト

やがて本はすべて電子化されるのか、それとも、やはり本は紙で読むものなのか……。かつて「ISIZE BOOK」のウェブマスターを務め、早い時期から本とウェブの理想的な関係を追求してきた吉田克己氏が、世界と日本の電子書籍マーケットを見渡しながらその近未来像をフォーキャスト(予測)します。

「吉田克己の電子書籍フォーキャスト」

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