ネット銀行の住宅ローンを検証する(2)
~B銀行のケース~

「住宅ローンの比較サイト」で、A銀行と並んで人気が高いと評価される場合が多いのがB銀行です。
どの金利タイプも、まんべんなく魅力的な金利水準で設定されていて、保証料など借入れのコストも優秀ですが、唯一、変動金利型だけは金利水準がやや高めです。
 「変動セレクトローン」というタイプを利用すれば引き下げられますが、その反面、融資事務手数料が「融資額×2.1%」と高くなりますので、この連載の前回でも指摘したように、こちらの実質金利は「+0.15%」前後だと考えておくべきでしょう(なお、通常の「住宅ローン」の融資事務手数料は4万2000円です)。

  変動金利型は、A銀行と同じく、金利の見直しがあるたびに返済額も変わり、いわゆる125%ルールの適用もありません。

 しかし、ホームページでこのことがわかりやすく書かれていなかったため、「この銀行によいイメージを持っていたのに残念だ。筆者が、B銀行の住宅ローンを推奨することは、二度とないだろう」ということを書いたのですが、その後、連絡があり、現在、わかりやすい表現で手直しを行っているとのことです。
速やかな対応に、B銀行さんに対する評価を改めると同時に、当該箇所の記述について削除させていただきます。

 なお、変動金利型ローンにおいて、金利が変わるごとに返済額も見直される場合、返済額が5年ごとにではなく突然増えるというデメリットがある反面、この方式のほうが結果的に返済総額は少なくなるというメリットもあります。

 どちらのタイプがいいかは、借りる人の考え方や家計の状況によっても異なりますので、この機会に変動金利型の2つのタイプを比較してみてはいかがでしょうか?