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オヤジの幸福論

第二の人生における働き方

後藤順一郎 [アライアンス・バーンスタイン株式会社 AB未来総研 所長]
【第7回】 2012年7月27日
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 過去4回にわたり公的年金と企業年金について話をしましたが、今回からは視点を変え、オヤジ世代の老後の働き方について考えていきます。今回は、老後の働き方について全体的な考えを示し、次回以降は、老後も働くことの具体的な効果や、資産運用への影響等に触れていく予定です。

もはや「余生」ではない

 当連載の第2回で述べたように、オヤジ世代にとって人生が90年以上続くことが珍しくない今、かつては「余生」と言われた老後の生き方が改めて問われています。例えば、国民年金がスタートした昭和36年(1961年)は65歳男性の平均余命は11.88年と10年強でしたので、65歳以降の人生は勤労世代の約40年の人生に比べると、まさに「残りの人生」と言えました。当時はわずかな余生を「穏やかにのんびり過ごす」というライフ・スタイルが一般的だったようです。

 それから50年後の現在、平成22年(2010年)の簡易生命表によると、65歳男性の平均余命は18.86年と大幅に延びており、しかも、オヤジ世代が定年を迎える頃の2025年にはさらに1年以上も長い20.29年になると予想されています。つまり、オヤジ世代の65歳からの人生が昔の人より10年近く長くなり、平均で85歳超まで20年以上生きるということです。もちろん、これは平均ですから半分以上の人はこれより長く生きることになりますし、90歳超の人も少なからずいるため、今や老後の期間は決して短くはなく、もはや「余生」とは言えなくなりました。

「第二の人生」について

 しかし、第1回で触れたように、PPK(ピンピンコロリ)となるのはごく一部で、日常生活に支障をきたす健康上の問題がない「無障害平均余命」は65歳男性の場合、平成16年(2004年)時点で12.64年であり、元気に生活できるのは77.64歳までということです。ただ、これも徐々に改善しており、皆さんが65歳になる頃には80歳くらいまでは平均的に無障害で頑張れる時代になるでしょう。

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後藤順一郎 [アライアンス・バーンスタイン株式会社 AB未来総研 所長]

慶應義塾大学理工学部 非常勤講師。1997年慶應義塾大学理工学部管理工学科卒業。97年株式会社富士銀行(現 株式会社みずほ銀行)にて、法人向け融資業務に従事。2000年みずほ総合研究所に勤務し、主として企業年金向けの資産運用/年金制度設計コンサルティングに従事。06年一橋大学大学院国際企業戦略研究科にてMBA取得。同年4月アライアンス・バーンスタイン株式会社に入社。共著書に「企業年金の資産運用ハンドブック」(日本法令 2000年)、「年金基金の資産運用-最新の手法と課題のガイドブック-」(東洋経済新報社 2004年)などがある。

 


オヤジの幸福論

年金支給が70歳支給になるかもしれない。公的年金ばかりか企業年金も怪しくなっている。銀行の金利も微々たるもの。平均寿命が延びるほどに老後が不安になってくる。自分で自分を守るためにどうしたらいいのか。オヤジの幸福のために自分年金について教えます。

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