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今の働き方が「しんどい」と思ったときの がんばらない技術
【第4回】 2012年10月11日
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西多昌規 [精神科医・医学博士]

楽しいはずの趣味が、
いつしか義務になってませんか?

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前回、過度なトレーニングによる「オーバートレーニング症候群」と完全主義の関係について取り上げましたが、今回は、マイナスの完全主義が「依存」へと移行してしまうケースについてご紹介していきます。あなたの中の「マイナスの完全主義」を「プラスの完全主義」に変える「がんばらない技術」を手に入れることが、「依存」から解放される近道なのです。

お酒や薬物よりも怖い日常への依存

 依存症というと、アルコールやたばこ、覚せい剤などの違法薬物を思い浮かべる人も多いかもしれません。覚せい剤のような危険なものには手を出さないでしょうが、わたしたちには、たとえ一時しのぎにしかならないとわかっていても、気持ちのよくなるものに頼りたいところがどこかにあります。

 アルコールや、たばこの主要成分であるニコチンには、習慣性、依存性があります。特にたばこに至っては、ほんの微量であっても健康上有害であることはよく知られている事実です。とはいえ、頭でわかっていてもなかなかやめられないもの。だから、禁酒、禁煙という特別な言葉があるのでしょう。

 しかし、依存となるような行動は、これだけに限りません。仕事、買い物、掃除、トレーニング、セックス、他人の面倒、宗教、ギャンブル。「無害な」ものも含まれていますが、いずれも依存性が潜んでいるものばかりです。

 人間はいやな気分のときや沈んだ気分のときには、意識して、あるいは無意識のうちに、気をそらそうとして自分になじんだ行動をとりがちです。自分の行動をコントロールできるうちは問題ありませんが、自分の意志に反してそのような行動に走ってしまう場合は、トラブルに発展しがちです。

 気をつけなければいけないのが、アルコールや違法薬物よりも、買い物やトレーニング、セックスという「日常行っている、ありふれた」行動に、どっぷり依存してしまうパターンなのです。

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西多昌規 [精神科医・医学博士]

1970年石川県生まれ。1996年、東京医科歯科大学卒業。 国立精神・神経医療研究センター、ハーバード・メディカル・スクール研究員などを経て、現在、自治医科大学・講師。日本精神神経学会専門医、睡眠医療認定医など、資格多数。スリープクリニック銀座でも診療を行うほか、企業産業医としての活動も行っている。 著書に、『「昨日の疲れ」が抜けなくなったら読む本』『「月曜日がゆううつ」になったら読む本』(共に大和書房)、『「器が小さい人」にならないための50の行動』(草思社)、『「テンパらない」技術』(PHP文庫)など多数。


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