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部下の心をつかむ上司力トレーニング
【第1回】 2007年10月4日
著者・コラム紹介バックナンバー
前川孝雄 [(株)FeelWorks代表取締役/青山学院大学兼任講師]

突然、退職届を突きつけられる上司

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「そんなこと」で悩む若手社員

 上司からすると今、「そんなことくらいで……」という程度の理由で辞めてしまう若手社員が増えています。大卒では、入社3年以内に3割もの人が離職するという統計データもあるくらいです。ニートやフリーターの増加という社会問題ともあいまって、「最近の若いヤツは何を考えているかわからない」と、若手社会人に対する非難は強まる一方です。

 確かに、彼らは情報過多の時代の中にあって、頭でっかちで打たれ弱い面を持っています。しかし、これらはすべて彼らの勤労意欲のなさや未熟さだけに起因することなのでしょうか? 退職届を突きつけられる上司にも非はないのでしょうか?

 私が編集長を務めている『リクナビCAFE』に若手から寄せられるメールには、真摯に仕事に向き合っているからこそ、戸惑いや悩みを抱えて職場で孤立し、途方に暮れている彼らのリアルな姿があります。バブル期入社で、ノー天気だった私からすると、彼らの仕事に対する姿勢は、むしろ真面目で一生懸命に映ります。代表的な声を挙げてみましょう。

 「いつまでも先輩のアシスタントはイヤなんです。早く自分で結果を出したい」

 「朝礼の司会って仕事なんですか? こんな仕事ばかりじゃ自分を成長させられません」

 「上司がちゃんと仕事を教えてくれず困っています」

 「仕事の意義がわからないのに、頭ごなしにやれと言われてなえます」

 これらは、ごく一部の層だけの悩みではありません。実際に働き始めてどう感じたかを若手社員に調査したところ、驚くことに42.5%もの人が「やっていけるか不安になった」と答えています。

 仕事と真剣に向き合っているからこそ、こうした不安が解消されず頂点に達すると、彼らは退職や転職を決意してしまうのです。

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前川孝雄 [(株)FeelWorks代表取締役/青山学院大学兼任講師]

株式会社FeelWorks代表取締役、青山学院大学兼任講師。
1966年兵庫県明石市生まれ。大阪府立大学経済学部、早稲田大学ビジネススクール・マーケティング専攻卒業。株式会社リクルートで「リクナビ」「ケイコとマナブ」等の編集長を歴任後、多様な働く人の価値観に精通した知見を活かし、2008年に株式会社FeelWorks設立。コミュニケーション循環を良くすることで温かい絆を育み組織の体質を変えていく「コミュニケーション・サイクル理論」(CC理論)を構築。「絆」と「希望」作りによる人材育成というユニークなコンセプトで話題を集め、『上司力研修』『キャリアコンパス』『Feelリーダーシップ』など独自プログラム、人間味溢れる講師育成にも力を注ぎ、多くの企業で好評を博している。
その親しみやすい人柄にファンも多く、人を育て組織を活かす「上司力」提唱の第一人者として自ら年間100本超のセミナーもこなす傍ら、テレビコメンテーター、コラム連載などでも活躍中。現場視点のダイバーシティマネジメント、リーダーシップ開発、キャリア論に定評がある。
主な著書に『若手社員が化ける会議のしかけ』(青春出版社)、『女性社員のトリセツ』『上司力トレーニング』 (共にダイヤモンド社)、『勉強会に1万円払うなら、上司と3回飲みなさい』(光文社)、『はじめての上司道』(アニモ出版)、『頭痛のタネは新入社員』(新潮社)、『組織「再起動」プログラム』(ビジネス社)など多数。2011年度から青山学院大学で「キャリアデザイン特別講座」の教鞭もとる。

ブログ 「前川孝雄の“はたらく論”」 http://ameblo.jp/feelworks-maekawa/
ツイッターアカウント @feelworks

 


部下の心をつかむ上司力トレーニング

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