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経営請負人の時代

「俺についてこい」タイプのリーダーは時代遅れ
グローバル社会で必要なのは異質な人々を束ねる力
――エゴンゼンダーインターナショナル株式会社
佃秀昭氏【後編】

南 壮一郎 [株式会社ビズリーチ代表取締役]
【第14回・後編】 2012年10月19日
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多くのグローバル企業や国内大企業を顧客とする、世界最大手のエグゼクティブサーチ会社で、近年はタレントマネジメントとリーダーシップコンサルティングの分野で実績を積んでいるエゴンゼンダーインターナショナル株式会社。グローバル化が叫ばれる中、日本企業や日本人に足りないのは、リーダーの存在だと同社代表取締役・佃秀昭氏は断言する。強いリーダーシップを発揮でき、グローバル社会で勝つためには、一体どうすれば良いのだろうか。その秘訣に迫る。

典型的なジャパニーズカンパニーが
世界で支持されない理由

つくだ・ひであき
三和銀行にて国内営業店、国際部門、人事部(部長代理)を歴任。マクラガンパートナーズにて人事コンサルティング経験の後、2000年エゴンゼンダーインターナショナルに入社。2010年11月同社代表取締役に就任。金融、サービス業等の企業に対して、人材・組織のコンサルティング、幹部クラスの外部採用を幅広く経験。東京大学法学部卒。マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院修了。

南 今私は週の半分以上はシンガポールにいるのですが、そこで現地の人に日系企業や日本をどう思っているか聞くと「日本は国もかっこ良くて人も親切で、商品も素晴らしい」と言うんです。それならなぜ日系企業で働かないのかと聞いたら、「絶対に働きたくないよ」と笑いながら言うんですよね。

 「日系企業には三流の人が多いと思うよ、給料も上がらないしポジションアップも見込めない。駐在している日本人は本社の言いなりだから働きたいとは思わないね」というのが理由でした。一方で米国の大手金融企業はシンガポールで数百人規模の雇用を抱えているのですが、その中で駐在員は、わずか数名のみ。それが、グローバルカンパニーとジャパニーズカンパニーの違いなのですね。

佃 グローバルカンパニーの場合、本社や現地法人で働く人の国籍は多彩です。しかしジャパニーズカンパニーの場合は、本社の役員以上は日本人であることがほとんどですよね。各国のマーケットが分からなければ、的確な意思決定ができません。特に役員以上は多民族・多言語で、多様な価値観を持つ人員で形成しなければ、日本企業はグローバル社会で負けてしまうでしょう。

南 実際に、経営層が日本人だけで運営されている企業に対して、佃さんはどのようにアドバイスをされますか?

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南 壮一郎 [株式会社ビズリーチ代表取締役]

1999年、米・タフツ大学数量経済学部・国際関係学部の両学部を卒業後、モルガン・スタンレー証券に入社し、M&Aアドバイザリー業務に従事。その後、香港・PCCWグループの日本支社の立ち上げに参画。幼少期より興味があったスポーツビジネスに携わるべく、2004年、楽天イーグルスの創業メンバーとなる。チーム運営や各事業の立ち上げサポート後、GM補佐、ファン・エンターテイメント部長などを歴任し、初年度から黒字化成功に貢献。 2007年、株式会社ビズリーチを設立し、代表取締役に就任。日本初の個人課金型・転職サイト「ビズリーチ」を運営。2010年、プレミアム・アウトレットをイメージしたECサイト「LUXA(ルクサ)」を開始。2012年、ビズリーチのアジア版「RegionUP(リージョンアップ)」をオープン、2013年2月、IT・Webエンジニアのためのコラボレーションツール「codebreak;(コードブレイク)」をオープン。著書に『ともに戦える「仲間」のつくり方』『絶対ブレない「軸」のつくり方』(ともにダイヤモンド社)がある。

 


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「経営のプロ」として、社外から登用される社長や役員。彼らの経営哲学、プロフェッショナルなビジネスパーソンになるための秘訣、自身の市場価値を高めるキャリアの磨きかた、若きビジネスパーソンへのメッセージなどを語ってもらうインタビューシリーズです。聞き手は、平均年収1000万円以上レベルの人材と企業をマッチングする会員制転職サイト「ビズリーチ」代表の南壮一郎。

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