ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
エコカー大戦争!

ゴーン日産の電気自動車戦略を
神奈川県がバックアップする訳
~松沢成文 知事が本音激白!

桃田健史 [ジャーナリスト]
【第6回】 2009年7月28日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage
日産が7月27日に公開した電気自動車(EV)専用プラットフォームを用いた車両 Photo (c) AP Images

 あの時、筆者にとって初めて、「神奈川県=日産」という地域イメージが芽生えた。

 かれこれ20数年前、横浜での話である。

 「君の気持ちは分からないでもないが…。実は神奈川には、スポンサーになれそうな大企業がいない。唯一あるのが、日産だ。でも、日産はF1に興味がないから結局、横浜F1グンプリは流れた。だからいまでも、神奈川県内でレース資金集めは事実上無理だ」。

 日本青年会議所・神奈川地域の主要メンバーが、東京生まれ横浜育ちの筆者の熱き思いをなだめるように、そう言った。当時、筆者は米インディカー参戦のためにスポンサー集めをしていて、日本青年会議所の関係者に会った。この「横浜F1グランプリ」とは、1980年代に日本青年会議所が、MM(みなとみらい)21地区で開催を目論んだ、世界フォーミュラワン選手権のことである。

 日産の本社は現在東京都中央区銀座6-17-1にあるが、登記上の本店所在地は実は長きに渡り神奈川県横浜市神奈川区宝町2にある。そこはJR新子安駅から東京湾側に向かった工業地帯で、日産(日本産業)創業の地である(2009年中には「みなとみらい地区」に登記ともども本社を移す予定)。現在は日産・横浜工場としてエンジンの加工・組み立てを行っている。また日産は横須賀に追浜工場、厚木にテクニカルセンター(デザインや開発の部門)など、神奈川県内各地域に事業所を置いている。

 その神奈川県が今、「神奈川県=EV(電気自動車)」のイメージを強く打ち出している。むろん、その背後には、2010年から市販される日産EVの存在がある。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR


おすすめの本
おすすめの本
好評発売中!
「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」

ハイブリッド車、電気自動車、燃料電池車の共存でビジネスモデルは混沌!トヨタ、ホンダ、日産、三菱など日本メーカーは世界で勝てるのか?年間飛行機移動時間が最も長い日本人自動車ジャーナリストが世界のエコカー事情を徹底取材。市場・インフラ、技術、政策、各社の戦略を詳細かつヴィヴィッドにレポート!

話題の記事

桃田健史 [ジャーナリスト]

日米を拠点に世界各国で自動車産業の動向を取材するジャーナリスト。インディ500、NASCARなど米国レースにレーサーとしても参戦。自動車雑誌に多数の連載を持つほか、「Automotive Technology」誌(日経BP社)でBRICs取材、日本テレビでレース中継番組の解説などを務める。1962年生まれ。著書「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」好評発売中


エコカー大戦争!

「エコカー=日本の独壇場」と思っているとすれば、それは大間違いだ。電気自動車、ハイブリッド車を巡る市場争奪戦はこれからが本番。日本は序盤戦を制したに過ぎない。世界規模の取材でエコカー大戦争の行方を探る。

「エコカー大戦争!」

⇒バックナンバー一覧