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加藤嘉一の「だったら、お前がやれ!Ⅱ」思考停止のニッポンをぶった切る

台湾をどう捉えるか――、改めて気づいた
東アジア安定へ重要度増す日中台関係

加藤嘉一
【第7回】 2012年11月5日
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「魚釣島は中華民国のものだ」と主張する広告が多く見られた Photo:DOY

 「なんだ、この広告は!?」

 台湾の桃園国際空港から高速バスで台北駅に到着し、政府機関が密集している方向へ散策していると、目を疑うような“産物”が飛び込んできた。

 「釣魚台是中華民国的」(釣魚島は中華民国のものだ)

 隣には「向国旗致敬」(国旗に敬意を表せ)という広告も並んでいる。台北市内では、台北駅付近と地下鉄内の数ヵ所で、台北市政府によって制作された広告を目にすることができた。

 10月10日は中華民国にとっての国慶節であり、台北市内には、私が過去二度訪れた時よりもあからさまに多くの国旗が掲げられ、立ち並んでいた。

桃源郷だと思える台湾

 10月16日~23日、尖閣諸島に関する国際会議に出席するために訪れた。会議は、中華民国外交部と国立中興大学の共同主催で、台北から高速鉄道で40分ほどの距離にある、台中にある同大学で挙行された。

 台北から台中への道中、初めて台湾版高速鉄道に乗ったが、スペースは日本の新幹線よりも広く、車内は中国の高速鉄道よりも静かで、快適であった。今回の旅を含めて、これまで台北、台中、そして東部の宜欄、花蓮しか行ったことがないが、個人的に、私は台湾が大好きだ。街を歩きながら、中華文明の包容力と人情味、そして当代日本が誇る先進性と制度基盤、これら双方を兼ね備え、市民社会の随所で有機的に体現していると感じられる。

 私にとって、台湾は桃源郷のような存在だ。正直、「老後は台湾で」、なんていう夢を抱いたことさえある。ぜひ将来、数ヵ月かけて台湾一周旅行を敢行し、そこで営まれる人々の生活をこの目に刻み込みたい。もし一定期間生活することができれば、最高だ。

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加藤嘉一 

1984年生まれ。静岡県函南町出身。山梨学院大学附属高等学校卒業後、2003年、北京大学へ留学。同大学国際関係学院大学院修士課程修了。北京大学研究員、復旦大学新聞学院講座学者、慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)を経て、2012年8月に渡米。ハーバード大学フェロー(2012~2014年)、ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院客員研究員(2014〜2015年)を務めたのち、現在は北京を拠点に研究・発信を続ける。米『ニューヨーク・タイムズ』中国語版コラムニスト。日本語での単著に、『中国民主化研究』『われ日本海の橋とならん』(以上、ダイヤモンド社)、『たった独りの外交録』(晶文社)、『脱・中国論』(日経BP社)などがある。

 


加藤嘉一の「だったら、お前がやれ!Ⅱ」思考停止のニッポンをぶった切る

「だったら、お前がやれ!」

 この言葉が意味すること、それは「対案の無い無責任な批判はするな」ということだ。「自分はどう考えるのか」、そして「自分は具体的にどのような行動をとるのか――」。何かに意見するとき、加藤氏は必ず自らに問いかける。加藤氏の行動規範としているものだ。
日本社会に蔓延る無責任な論評を、加藤氏の視点で切り込み、加藤氏なりの対案や考え方を示してきた本連載のシリーズ第2弾。2012年8月に加藤氏が拠点を中国北京から、米ハーバード大学ケネディースクールへ移し、新たなチャレンジをスタートさせる。2012年4月から8月までの第1弾とはひと味違う、加藤氏の言葉をお届けする。

「加藤嘉一の「だったら、お前がやれ!Ⅱ」思考停止のニッポンをぶった切る」

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