決算書はトップシークレット(後編)

「貢献利益」から共通固定費である「本社費(6)」、つまり本社の経理部、人事部、情報システム部、購買部などの管理部門で生じた費用を差し引いた額が「店舗利益(7)」となっている。

 本社費を差し引くのは、本社の経営企画室や経理部などの支援がなければ商売はできないからだ。

 こうして見ると、たしかに、会社はいろんな利害関係者とつながっているんだな、とヒカリは思った。そして損益計算書は、大切な関係者順に書かれている。人件費が三番目に大切というのは少し納得がいかないけれど。