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3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

個の強みが全体の強みの源泉になる組織

上田惇生
【第99回】 2008年11月6日
著者・コラム紹介バックナンバー
現代の経営
ダイヤモンド社刊
上下巻各1800円(税別)

 「働く者は仕事を通じて位置付けと役割を求める。現代社会の基盤としての約束すなわち機会の平等という正義の実現を求める。さらには仕事の意義と真摯さを求める」(『現代の経営』)

 経済的な報酬は、産業社会においては動機づけの主たる要因ではない。最高の報酬さえ、責任や仕事の適切な組織化に代わることはできない。逆に、いかに優れた非経済的な動機づけといえども、経済的な報酬についての不満を癒やすことはできない。

 われわれは、熟練度を必要としない反復的な仕事や、機械のペースに従う仕事など、最も低いレベルの仕事においてさえ、働く人たちの姿勢、態度、能力、技能が成果を左右することを知っている。

 ドラッカーは、人は精神的心理的に働くことが必要だから働くだけではないと言う。人はなにか、しかもかなり多くのなにかを成し遂げたがる。自らの得意なことにおいて、なにかを成し遂げたがる。能力が進んで働く意欲の基礎となる。

 人の仕事ぶりや成果は、単に働きたいという意欲ではなく、よりよい仕事をしたいという意欲に左右される。

 「一人ひとりの人間は個でありつづける。ということは、個人の強み、主体性、責任、卓越性が、集団全体の強みと仕事ぶりの源泉になるよう、仕事を組織する必要があることを意味する。これが、組織にかかわる第一の原則である。事実上、これが組織の目的である」(『現代の経営』)

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上田惇生(うえだ・あつお) 

 

ものつくり大学名誉教授、立命館大学客員教授。1938年生まれ。61年サウスジョージア大学経営学科留学、64年慶應義塾大学経済学部卒。経団連、経済広報センター、ものつくり大学を経て、現職。 ドラッカー教授の主要作品のすべてを翻訳、著書に『ドラッカー入門』『ドラッカー 時代を超える言葉』がある。ドラッカー自身からもっとも親しい友人、日本での分身とされてきた。ドラッカー学会(http://drucker-ws.org)初代代表(2005-2011)、現在学術顧問(2012-)。

 


3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

マネジメントの父と称されたドラッカーの残した膨大な著作。世界最高の経営学者であったドラッカーの著作群の中から、そのエッセンスを紹介する。

「3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言」

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