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トリアージ仕事術
【第2回】 2012年12月4日
著者・コラム紹介バックナンバー
裴 英洙

第2回
「手抜き」こそ仕事だ。
医師である私があえて断言する理由

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第1回では優先順位をつける「トリアージ」の考え方を紹介しました。優先順位をつけたら次は、ここぞ!というときのために準備をしましょう。いきなりやってくる緊急事態(しかも重大案件)に焦らず最大の力を出すためには、日常の備えが必要。ここでのポイントは「手抜き」です。

毎日は「いざ!」というときのためにある

 私は医師として、「『いざ!』というときに最大のパフォーマンスが出せるよう、あらゆる準備をしておく」ことは、最も大切だと考えています。当然ですが、いつ緊急オペや判断の難しい診断案件が飛び込んでくるかは、事前に予想できません。その「予想できないこと」が起こったときに、最高のパフォーマンスが出せるようにするためには、普段から準備をしておく必要があるのです。

 つまり準備とは毎日の生活そのもの。朝起きてから夜寝る前に至るまで、生活のすべてが「いざ!」というときのためにあると言っても過言ではありません。

 これはビジネスにおいても同じだと思います。仕事のパフォーマンスは「はい、今上げて!」と言われて上がるものではありません。アスリートと同じで、普段のトレーニングが大会の成果につながるのです。

手抜きこそ仕事だ

 それでは、どうすれば「いざ!」というときにパフォーマンスを出すことができるのでしょうか。こう書くと、誤解をされてしまうかもしれませんが、あえて言います。それは「手抜きをすることです」。

 どうも「手抜き」というと「なまくら」「いい加減」という印象を持たれがちです。しかし、私の言う「手抜き」は違います。努力の配分を意識して行うことを指します。

 どう頑張っても1日に出せる努力の量は限られています。では有限の努力を1日24時間のうちどこに置くか。大まかでいいので「自分の努力」をどう配分すればいいのかを、常に考えることをおすすめします。

 「今日は13時から15時までの企画書作りに最大の努力をしよう、午前中は単純作業なのでそこそこの努力でいいかな」という感じ。つまり、力の入れ具合を自分で決めてしまうのです。
   経営問題や環境・エネルギー問題を考える場合と同じですね。今あるリソースを最大限に生かすためにどうするか、限りある資源をどう配分していくかという「能力エコロジー」な発想で、努力を配分します。

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現役医師であり経営者でありコンサルタントであるという3足のわらじをはきこなす著者が、医学的・経営的・MBA的視点から、どのように仕事をすればパフォーマンスを最大化できるのかを解説します。忙しくて時間がないのに、どれも緊急でどれも重要な仕事が飛び込んでくる。しかもミスは許されない。いったいどうすればいいの? そんなときに「正しい優先順位」で仕事の質と効率を上げる方法です。

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