アンダーヘアが白くなる前にするべきだ!介護脱毛の注意点とは

 前述の内容から、「介護脱毛するのは(もっとぎりぎりの)60代、70代でもよいのでは?」と思ったかもしれない。確かに「人生100年時代」と言われる現代、40代、50代の若さで介護される側の気持ちまでくむのはいささか早いかもしれない。

 しかし、そこにはまだ脱毛技術の課題があることも伝えておきたい。現状の技術では、黒色や茶色のメラニン色素を破壊するレーザー照射技術はあっても、白色を破壊することはできない。つまり白い毛を脱毛することはできないのである。

 一般的には40代以降からアンダーヘアにも白い毛が混じり始めるという中、白い毛は脱毛できない。だから、アンダーヘアに白色が目立つ前に対策をするのが賢明だ。40代、50代のミドル世代が介護脱毛を検討する理由がわかってきただろう。

 また別の観点から、介護脱毛において注意すべきポイントがある。いくら若い世代が「男女平等」や「ダイバーシティ」と叫んだところで、介護される側の高齢者には「男たるもの」「女たるもの」という旧態依然とした価値観も、本音としてあるだろう。とりわけ昭和の男性陣にとって「脱毛」なんて女々しくてあり得ない…なんて人もいる。

 しかし、そこをうまく納得させられれば、介護する側、される側双方にとってありがたい結果となるのは目に見えている。

 そこでせめて40~50代の現役世代にできることといえば、「介護脱毛」がイケているという価値付けと、説得へのたゆまぬ努力だ。特に家族からの説得は、職業的な付き合いである介護士やケアマネジャーから伝えられる言葉とは、まったく異なる言葉の効力があるだろうと期待する。