物流危機#8Photo:123RF

インターネット通販の利用が拡大し、購入者の家に届けるラストワンマイルを配送する仕事が増えている。では、個人事業主の配送ドライバーが稼ぎやすい業者はどこなのか。稼ぎにくいのはどこなのか。特集『物流危機』(全14回)の#8では、大手業者の仕事で下請けが受け取る配送単価を明らかにする。(ダイヤモンド編集部 松野友美)

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大手の現役パイロットが
配送ドライバーに

 新型コロナウイルスの感染が拡大するさなか、思わぬドライバー志望者が現れた。大手航空会社の現役パイロットである。

 コロナ禍の影響でフライトが激減し、航空機だけでなくトラックの運転で稼ごうというのだ。運送会社であるM&Rの小村亮輔代表取締役の元にはいろいろな人が仕事を求めてやって来る。

 プロ格闘家、大手航空会社の現役パイロット、元会社社長、元教授、元OL、エステティシャン――。

 小村氏は大手物流会社で社員ドライバーをしていた。起業の思いを胸に退社し、まずは個人事業主のドライバーに転身。そのうち、仕事をしたいと頼られることが多くなり、手配師のように動くことになったのだ。業界では「水屋(みずや)」とも呼ばれる役割で、大手物流会社などからの仕事をドライバーとマッチングさせるのだ。

 インターネット通販の荷物など軽貨物が増えて委託先が足りておらず、水屋にはあちこちから仕事の声が掛かっている。

 大手物流会社の社員ドライバーも、実は水屋にこっそり仕事をもらいに来る。働き方改革で長時間残業がしにくくなったり給与体系が変わったりして、昔より収入が減ったからだ。

 水屋たちはさまざまな物流会社を深く知っている。そんな彼らや複数の業者で仕事をしているドライバーたちが、大手の中で稼ぎやすいところ、稼ぎにくいところを明かした。