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インキュベーションの虚と実

【番外編】
狂ったように働き、ヘルシーな嫉妬で成長する
スタートアップに必須の「ホットスポット」とは

本荘修二 [新事業コンサルタント]
【番外編】 2013年1月4日
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2012年11月27日、ダイヤモンド・オンラインの連載「インキュベーションの虚と実」のトークライブが開催された。トークライブのテーマは「コミュニティが触発する、事業と生き方づくり」。連載で一貫して伝えている「さまざまな人とのつながりやネットワークが、事業を創造し成長させ、また自分自身の成長にも必要不可欠である」ということを、体験した人から直接聞くという目的があったからだ。登壇者はDeNA共同創業者で投資家でもある川田尚吾氏、女性起業家グループから、株式会社ウィズグループ代表取締役の奥田浩美氏、株式会社Chrysmela代表取締役菊永英里氏、株式会社VOYAGE GROUP社長室の椿奈緒子氏、それに連載著者である本荘修二氏である。
(ダイヤモンド・オンライン編集部 片田江康男)

人間が変質するくらい
狂ったように働く集団

 トークイベントを通して頻出したワードに、「ホットスポット」というものがあった。起業し、成功するまでの過程で、この「ホットスポット」は重要な役割を果たすのだという。いったい、これはどういうことなのか。

DeNA共同創業者で、投資家でもある川田尚吾氏。ホットスポットについて説明していただいた

 キーノートスピーチでDeNA共同創業者の川田尚吾氏が説明してくれた。

 「ホットスポットとは、高濃度で優秀な才能が集まり、自分たちがまさにこれから世界を変えるんだと信じ切って、そして狂ったように働いている集団のこと。起業家仲間には、ある時そういう異様な状況になるときがあるんです。自分が変質してしまうのではないかと思うほど、猛烈に働く(笑)。異様なオーラが出ている不思議な状態です」

 そして、川田氏は自身がホットスポットに身を置いていた経験を話してくれた。

 同氏は学生時代から続く起業家仲間数人と、社会人になってからもよく飲み会等で顔を合わせていた。「自分はこんな事業を創る」「あんなサービスを開発する」と、夜な夜な酒を片手にアツく語り合っていた。その仲間は、単なる“飲み友達”ではない、お互いに刺激を与え合う一種のコミュニティのような存在だったという。

 やがて、仲間と会うたび、一人、また一人と起業に成功した話が出てくるようになる。すると他の仲間たちは「一緒に飲んでいたアイツがうまくいって、オレはまだだ」と、強烈な刺激と嫉妬、先を越されたという悔しさを感じるようになる。触発され、猛烈に、狂ったように事業創造に突き進む。

【11月27日のイベント動画は次ページ以降にあります!】

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本荘修二 [新事業コンサルタント]

多摩大学客員教授、早稲田大学学術博士(国際経営)。ボストン・コンサルティング・グループ、米CSC、CSK/セガ・グループ会長付、ジェネラルアトランティック日本代表を経て、現在は本荘事務所代表。500 Startups、NetService Ventures Groupほか日米企業のアドバイザーでもある。


インキュベーションの虚と実

今、アメリカでは“スタートアップ”と呼ばれる、ベンチャー企業が次々と生まれている。なぜなら、そうした勢いある起業家たちを育てる土壌が整っており、インキュベーターも多く、なにより、チャレンジを支援する仕組みが存在するからだ。一方の日本はどうなのだろうか。日米のベンチャー界の環境の変化や最新のトレンドについて、25年にわたってベンチャー界に身を置いてきた本荘修二氏が解説する。また日本でベンチャーが育ちにくいと言われる背景を明らかにし、改善するための処方箋も提示する。

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