世界を迎え撃つために、私たちが今起こすべきアクションとは？

為末走りと体操、この「合わせ技」で勝負したようなところがありました。1つの種目で1番になるには、本当の天才が出てきて厳しいんですけど、両方1.5流でも、2つ合わせると新しいジャンルができる、一流になれる、みたいなことが、意外とあるんじゃないかなとか思って。

田村ほんとに為末さんがおっしゃったのはすごい面白い話ですね。もはや合わせ技って、一つのクリエイティビティですよね。

村上 ITの世界で言えば、主戦場はコーディングの洗練さみたいなものではあるんですけれども、ユーザー・インターフェース、あるいはユーザー・エクスペリエンスと呼ばれるふうに、テイストのところっていうのが非常に大事になってきています。
そうなってくると、英語はネイティブではなくても、そこに日本的なテイスト感覚の強みを「合わせ技」として持っているということは意味があることだと思います。日本人の持っている何とも言いがたいテイスト感、あるいはサービスに関するきめ細やかな心遣いとか。Google本社にいるグーグルマップの開発チームの日本人は、まさにそういう「合わせ技」で活躍していますね。

田村日本は、まだまだ力は強いですから、変化を頭に入れて準備をし、「合わせ技」で自分の差別化を考えていけば、百戦危うからずということですね。ありがとうございました。

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