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中国語ができなくても大丈夫 野口悠紀雄の中国経済統計「超」読解法

中国語の文章を「とにかく読む」ための
最小限ノウハウ

野口悠紀雄 [早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問]
【第14回】 2013年2月21日
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 これまでは、統計を読むことを考えてきた。今回は、少し進んで、文章を読むことにチャレンジしてみよう。当面の目的は、新聞記事や統計の解説を読むことだ。

高校の漢文でわれわれは
中国語を読んでいた

 「何の予備知識もなしに中国の新聞を読む」というと、無謀と思われるかもしれない。

 しかし、そんなことはない。実際、われわれは、高校で「漢文」の授業を受けた。現在でも、漢文は高校の教育科目の中に入っている。そこでは、ごく当たり前に、「何の予備知識もなしに」、中国語を読んでいたのだ。その経験を思い出してみよう。

 漢文の時間に読んだ中国語と中国の新聞にある中国語と、何が違うのだろうか?

 第1に、漢文の時間の中国語には、簡字体は現れなかった。

 第2は、漢文の時間には、「訓点」というものを使っていた。思い出していただきたいのだが、訓点とは、句読点、返り点、送り仮名の総称だ。場合によっては振り仮名も付いていた。

 白文で読むのは難しいが、以上の2つがあれば読める。それらの助けで、誰もがほとんど苦労なしに中国語を読んでいたのである。

 したがって、「簡略字に振り仮名が付いていて、訓点があれば、中国の新聞も(ほとんど)読めてしまうだろう」と推察されることになる。

 実際にはそれほど簡単ではないのだが、おおよその攻略・戦略としては間違っていないはずだ。そこで、以下では、この方向に沿って進むこととしよう。

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野口悠紀雄 [早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問]

1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業、64年大蔵省入省、72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授などを経て、2011年4月より早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問、一橋大学名誉教授。専攻はファイナンス理論、日本経済論。主な著書に『情報の経済理論』『財政危機の構造』『バブルの経済学』『「超」整理法』『金融緩和で日本は破綻する』『虚構のアベノミクス』『期待バブル崩壊』等、最新刊に『仮想通貨革命』がある。野口悠紀雄ホームページ

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中国語ができなくても大丈夫 野口悠紀雄の中国経済統計「超」読解法

多くの日本企業が中国関連事業を将来の事業計画の中核に据えている。したがって、中国に関する情報の入手はこれからのビジネスマンにとって重要な課題だ。本連載では、中国語ができなくても、中国語で中国の情報を収集するノウハウを提供する。 

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