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部下に悩む 上司のための心理学
【第9回】 2009年7月7日
著者・コラム紹介バックナンバー
衛藤信之 [心理カウンセラー]

部下のやる気を損なう一言とは

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指示のやり方を間違えると命取り

 上司が部下に指示を出す場合、どのようなときに問題が起こるのでしょうか。

 これにはいくつかのケースが考えられます。ここでは「上司の視点」と「部下の視点」の2つから、発生する問題について整理をしましょう。

 まず上司の視点です。

 上司にとって困るのは、指示を出した部下が思い通りに動いてくれないことです。

 上司の立場からすれば、部下が思い通りに動けばOK、思い通りに動かなければダメということになるでしょう。この問題を解消するために、上司は部下を力ずくで動かしたくなります。このような思いが、権力型のメッセージを生み出すのです。

 次に部下の視点です。

 部下にとって困るのは、上司からの指示が理解できなかったり納得できないことです。いいかげんな指示だったり、指示の狙いが分からなければ、どのように仕事を進めればよいか分かりませんし、誤解によるミスも起こるかもしれません。これは部下にとって、ストレスのたまることです。

 上司の視点からは「部下が思い通りに動くか動かないか」が問題で、部下の視点からは「上司からの指示に納得できるかどうか」が問題となります。この2つの視点から考えると、4つの状況が考えられます。

 (1)部下が納得して、動く
 (2)部下は納得できないが、無理やり動かされる
 (3)部下は納得できないため、動けない
 (4)部下は納得できるが、事情があって動けない

 「(1)部下が納得して、動く」以外は、上司と部下のどちらかに、何らかの問題が発生していることが分かります。そして、「(2)部下は納得できないが、無理やり動かされる」のような権力型のリーダーシップを使わないのであれば、上司は部下が納得できるように意思や情報を伝えることが必要となります。

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衛藤信之 [心理カウンセラー]

日本メンタルヘルス協会代表。心理学の学派や権威にとらわれずに、難しい理論を面白おかしく説明できる逸材として、語りでは吉本風心理学の異名をとる。心理カウンセラーのなかでは顧問企業数はトップクラス。講演や研修を行うかたわら、全国で心理学のゼミナールを開催。著書に『心時代の夜明け』(PHP研究所)などがある。


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