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3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

マネジメントチームという組織の骨格

上田惇生
【第61回】 2008年5月22日
著者・コラム紹介バックナンバー
現代の経営
ダイヤモンド社刊
上下巻各1800円(税別)

 「皮膚が骨格に進化することはない。両者は発生源の異なる器官である。組織は、ある一定の規模と複雑さに達するや、マネジメントを必要とする。マネジメントチームという骨格が、オーナー兼起業家という皮膚と交替する」(『マネジメント【エッセンシャル版】』)

 マネジメントは発生学的には、小さな事業のオーナーが、一人では果たせなくなった仕事を助手たちに代理させることから生まれる。そして事業の成長、すなわち量的な変化が、マネジメントチームを必要とするようになる。そこにもたらされる変化は、質的な変化である。

 複数の人間が協力して、多様な課題を同時に遂行する必要が生じたとき、組織はマネジメントチームを必要とする。マネジメントチームを欠くとき、組織は管理不能となり、計画は実行に移されなくなる。

 製品が優れ、従業員が有能かつ献身的であっても、またボスが権力と魅力を兼ね備えていても、組織はマネジメントチームという骨格を持つように変身しない限り、失敗を重ね、停滞し、坂を下る。

 マネジメントの仕事はあまりに多く、あまりに複雑であり、たとえ中小の組織であっても、一人の人間が助手を使ってこなすことはできない。

 「経営書や組織論が何といおうと、優れたマネジメントを行っている企業にワンマン社長はいない。それらの企業は、チームとしてのCEOをもっている」(『現代の経営』)

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上田惇生(うえだ・あつお) 

 

ものつくり大学名誉教授、立命館大学客員教授。1938年生まれ。61年サウスジョージア大学経営学科留学、64年慶應義塾大学経済学部卒。経団連、経済広報センター、ものつくり大学を経て、現職。 ドラッカー教授の主要作品のすべてを翻訳、著書に『ドラッカー入門』『ドラッカー 時代を超える言葉』がある。ドラッカー自身からもっとも親しい友人、日本での分身とされてきた。ドラッカー学会(http://drucker-ws.org)初代代表(2005-2011)、現在学術顧問(2012-)。

 


3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

マネジメントの父と称されたドラッカーの残した膨大な著作。世界最高の経営学者であったドラッカーの著作群の中から、そのエッセンスを紹介する。

「3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言」

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