お金を貯めたい夏!絶対やってはいけない貯蓄と投資「5つの落とし穴」きちんと貯めているつもりでも、間違った方法を選んでいることもある。お金が増えないばかりか、逆に減らしてしまうかもしれない「貯蓄」と「投資」のNGをやってはいないだろうか(写真はイメージです) Photo:PIXTA

コロナ禍の行動制限が解除され、夏のボーナスで大いに消費が盛り上がると思いきや、使い道のトップは相変わらず「貯蓄」のようだ。それもやむを得ない。あらゆるものの値上げが止まらない中、少しでも貯蓄を増やし生活防衛をしなくてはという危機感がそうさせるのだろう。しかし、きちんと貯めているつもりでも、間違った方法を選んでいることもある。お金が増えないばかりか、逆に減らしてしまうかもしれない「貯蓄」と「投資」のNGをやってはいないだろうか。貯蓄と投資の常識を疑ってみよう。(消費経済ジャーナリスト 松崎のり子)

その1
キャンペーン金利が高いという理由で銀行に口座を作る

 ボーナス時期には、さまざまな銀行が高めのキャンペーン金利を打ち出して定期預金を募集する。特に、ネット銀行や地銀のネット支店が高めの金利を付けることが多いが、その金利目当てだけで口座を開くのは考えものだ。

 まず、多くのキャンペーンは1年ものの定期預金が多い。満期後も継続できるかもしれないが、その高金利が適用されるのは1年だけ。長く預けていてもどんどん増えていくというわけではない。そうなると、預けっぱなしではなく、引き出しを考えるだろうが、そこにも落とし穴がある。

 ネット銀行やネット支店の場合、利用できるのがコンビニATMだったりすると、1000円未満の小銭は下ろせないからだ。100万円を年利0.2%で預けた場合、たとえ2000円の利息が付いたとしても、そこから20.315%の税金が引かれる。税金を差し引いた約1594円分を、コンビニATMではまるまる引き出すことはできない。そこで、全額引き出す方法としては、小銭が引き出せる自社ATMを持つ別の銀行口座に振り込むしかないが、それには振込手数料がかかることもある。結局、手間がかかる割には期待したほどの利息は得られない。

 他にも注意したいことがある。このところ、2年以上など一定期間取引のない口座に対し1000円超えの手数料をかける銀行が増えてきた。高め金利定期に心を動かされて開設をしたのはいいが、普段は全く使っていないという銀行口座が増えていった場合、こうした手数料が引かれる対象になりかねない。満期後もほったらかしている間に、せっかく付いた利息が手数料に消えてしまうかもしれないのだ。気軽に銀行口座を開くと、逆に損する時代になった。高め金利の定期に預ける前に、「満期後はどうするか」もよくよく考えておきたい。