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中国語ができなくても大丈夫 野口悠紀雄の中国経済統計「超」読解法

中国不動産バブルについて、中国語で解説を読む

野口悠紀雄 [早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問]
【第17回】 2013年3月14日
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 これまで、簡単な方法で中国語の文献を読むことを探ってきた。これをさらに推し進めることとしよう。

普通の中国語講座で
教えることと教えないこと

 中国語の文献を読むテクニックとしては、つぎのようにいくつかのものがある。

 1.日本語の助詞に当たる文字を識別すること。「的」を「の」と置き換えるだけでも、かなり読むことができることを示した。中国語の文法をさらに学習すれば、さらに読み進むことができる。

 2.簡字体を学習する。これらの中には、一度聞けばすぐに覚えられるものも多い。

 3.関心のある分野に特有の表現法や述語を覚えること。これは、さらにつぎの2つに分けられる。

 3-1 ある程度広い分野(例えば、経済や統計など)に共通の表現や述語を覚えること。例えば、「◎比」(前期比、◎は王へんに不)など。

 3-2 特定のテーマに特有の表現や述語を覚えること。例えば、「不動産バブル」というテーマに興味があるのであれば、「次級貸款」(サブプライムモーゲッジ、級と貸は簡字体では別の文字)と言った言葉を知っていることが重要だ。こうした言葉は、一般の日常会話には出てこない。

 以上のうち、普通の「中国語講座」で扱っているのは、1と2である。この2つは、どんな分野の文献を読むにも必要だからだ。つまり、この2つは、中国語の文献を読むための必要条件である。

 しかし、この2つに関して学習しさえすれば中国語の文献を読めるかと言えば、決してそんなことはない。新聞の社会面の記事は読めるかもしれないが、専門分野の文献は読めない。「◎比」という表現を知らなければ、統計の表さえ、意味を正確に把握することができない。

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野口悠紀雄 [早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問]

1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業、64年大蔵省入省、72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授などを経て、2011年4月より早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問、一橋大学名誉教授。専攻はファイナンス理論、日本経済論。主な著書に『情報の経済理論』『財政危機の構造』『バブルの経済学』『「超」整理法』『金融緩和で日本は破綻する』『虚構のアベノミクス』『期待バブル崩壊』等、最新刊に『仮想通貨革命』がある。野口悠紀雄ホームページ

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中国語ができなくても大丈夫 野口悠紀雄の中国経済統計「超」読解法

多くの日本企業が中国関連事業を将来の事業計画の中核に据えている。したがって、中国に関する情報の入手はこれからのビジネスマンにとって重要な課題だ。本連載では、中国語ができなくても、中国語で中国の情報を収集するノウハウを提供する。 

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