後悔しない 医療・介護#17Photo:PIXTA

特別養護老人ホーム(特養)は入居を希望する待機者が多過ぎるし、「安かろう、悪かろう」。そう思い込んで、自分や家族の「終の棲家」として検討する際の選択肢に入れていないとしたら、もったいない。看取り実績で厳選した特養788施設リストを9回に分けて大公開する。特集『後悔しない医療・介護』の#17でお届けするのは愛知県の63施設リストだ。(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)

看護・介護職員の人員充実
サービスの質の評価材料に

 介護業界は人手不足が深刻だ。特別養護老人ホーム(特養)しかりで、居室に空きがあっても職員が不足しているために定められた人員配置基準をクリアできず、入居を受け入れられないところもある。

 特養では、看護職員あるいは介護職員1人当たりの入居者数は3人以下と定められている。看護・介護職員1人当たりの入居者数が少ないほど人員配置が手厚い。厚生労働省「令和5年介護事業経営実態調査結果」によると、2022年度決算時で平均2人。看護・介護職員の人員が充実していることは、サービスの質を評価する判断材料の一つになり得る。

 特養には従来型施設とユニット型施設がある(本特集#11『看取り実績で厳選「特別養護老人ホーム」リスト【神奈川103施設】新型の施設を選べば“完全個室&手厚いケア”』参照)。従来型が平均2.2人なのに対し、ユニット型は平均1.9人で、ユニット型の人員配置はより手厚い。

 また特養では、介護サービスで基本的な部分に上乗せされた取り組みには、国が定めた基準をクリアしたものについて介護報酬が加算される。この加算の中で特に注目したいのが「看取り介護加算」だ。次ページでは、この加算データを基に、看取り実績から厳選した愛知県の63施設リストを大公開する。