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利益や売上げばかり考える人は、なぜ失敗してしまうのか――目的工学[入門編]
【第3回】 2013年4月1日
著者・コラム紹介バックナンバー
紺野登 [多摩大学大学院教授、KIRO(知識イノベーション研究所)代表],目的工学研究所 [Purpose Engineering Laboratory]

今、世界でいちばん元気なのは、
何かの目的に目覚めた人たちである
――本文から(その3)

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「手段の時代」から「目的の時代」へ――はじまった目的工学の取り組みをさまざまな形で紹介していく。『利益や売上げばかり考える人は、なぜ失敗してしまうのかーードラッカー、松下幸之助、稲盛和夫からサンデル、ユヌスまでが説く成功法則』の第1章「利益や売上げは『ビジネスの目的』ではありません」を、順次公開している。

前回は、「あなたは目標の奴隷となっていないか?」と問いかけたが、続く第3回では、「目的に目覚めた人たち」の筆頭にあげられるソーシャル・アントレプルナーと、その考え方にスポットをあてる。

ソーシャル・アントレプルナーの
多くに共通していることは何か?

 もっとポジティブに考えましょう。

 いつの時代も、元気な人たちがいるものです。真っ先に浮かんでくるのが、「ソーシャル・アントレプルナー」、あるいは「社会起業家」と呼ばれる人たちです。

 シンクロニシティ(共時性)と言うべきでしょうか、20世紀から21世紀に移行するあたりから、まるで示し合わせたかのように、途上国でも先進国でも、これまで放置されていた社会問題の解決に挑戦するビジネス・パーソンが次々に現れ、やがて彼らはソーシャル・アントレプルナーと呼ばれるようになりました。

 これら高き志(こころざし)の持ち主たちは、第1回で紹介したポーターが言っているように、社会的価値と経済的価値を同時に実現するために、一般的な企業では思いもつかない、あるいは思いついてもためらわれるような革新的なアイデアやビジネスモデルをあみ出し、また失敗してもめげることなく、一心不乱に取り組んでいます(図表1-2「新しい企業モデル」を参照)。

 これらソーシャル・アントレプルナーの多くに共通しているのは、ポーターやドラッカーが言うところの目的(パーパス)に目覚めた人たちであることです。

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    紺野登 [多摩大学大学院教授、KIRO(知識イノベーション研究所)代表]

    多摩大学大学院教授、ならびにKIRO(知識イノベーション研究所)代表。京都工芸繊維大学新世代オフィス研究センター(NEO)特任教授、東京大学i.schoolエグゼクティブ・フェロー。その他大手設計事務所のアドバイザーなどをつとめる。早稲田大学理工学部建築学科卒業。博士(経営情報学)。
    組織や社会の知識生態学(ナレッジエコロジー)をテーマに、リーダーシップ教育、組織変革、研究所などのワークプレイス・デザイン、都市開発プロジェクトなどの実務にかかわる。
    著書に『ビジネスのためのデザイン思考』(東洋経済新報社)、『知識デザイン企業』(日本経済新聞出版社)など、また野中郁次郎氏(一橋大学名誉教授)との共著に『知力経営』(日本経済新聞社、フィナンシャルタイムズ+ブーズアレンハミルトン グローバルビジネスブック、ベストビジネスブック大賞)、『知識創造の方法論』『知識創造経営のプリンシプル』(東洋経済新報社)、『知識経営のすすめ』(ちくま新書)、『美徳の経営』(NTT出版)がある。

    目的工学研究所 [Purpose Engineering Laboratory]

    経営やビジネスにおける「目的」の再発見、「目的に基づく経営」(management on purpose)、「目的(群)の経営」(management of purposes)について、オープンに考えるバーチャルな非営利研究機関。
    Facebookページ:https://www.facebook.com/PurposeEngineering


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