倒産危険度ランキング2024&初公開!企業を倒産させた金融機関ランキング#47Photo:amtitus/gettyimages

メガバンクに地方銀行、第二地方銀行、信用金庫に信用組合――。全国472金融機関が、これまでどれだけメインの融資先企業を倒産させてきたのか?ダイヤモンド編集部の独自調査を初公開。特集『倒産危険度ランキング2024&初公開!企業を倒産させた金融機関ランキング』の#47では、第24弾として、岐阜県の金融機関を取り上げる。(ダイヤモンド編集部編集委員 清水理裕)

岐阜県でメイン先企業を最も倒産させてきた銀行は?
十六銀行、大垣共立銀行が倒産させた企業は何社?

 岐阜県でトップの地方銀行、十六銀行が2025年春に、りそなホールディングス(HD)が開発・運用するスマートフォン向けの銀行アプリを導入することを決めた。

 名古屋市で2月に開催した発表会見には、十六銀行の持ち株会社である十六フィナンシャルグループの池田直樹社長と、りそなHDの南昌宏社長が出席。個人顧客やデジタル分野での提携の意義を力説するとともに、将来的な資本提携の可能性についても言及した。

 岐阜県内には十六銀行のほかに、有力地銀の大垣共立銀行が存在する。りそなHDに接近する十六銀行に対して、大垣共立銀行がどのような対抗策を打ち出してくるかが今後の焦点だ――。

 経営危機に陥った企業が倒産するのか、それともしないのか。その際に重要な鍵を握るのがメインバンクとなる。

 メインバンクとは通常、貸出金のシェアが首位で、当該企業と長年にわたって親密な関係にある銀行のことを指す。ただ、企業側と銀行側で認識が異なっているケースもある。

 今後、倒産件数の増加と金融機関の融資姿勢が厳しくなることは必至とみられているが、どの銀行が今後、企業に厳しく臨むのか。それを知るには過去に注目するとよい。その銀行の将来の行動を最もよく表しているのは、口先のきれい事ではなく過去の行動なのだから。

 メガバンクに地方銀行、第二地方銀行、信用金庫に信用組合――。全国472金融機関が、これまでどれだけメインの融資先企業を倒産させてきたのか。ダイヤモンド編集部が独自に調査し、その結果をまとめた「企業を倒産させた金融機関ランキング」を初公開する。

 第24弾の今回は、岐阜県の金融機関を取り上げる。十六銀行、大垣共立銀行のほか、岐阜信用金庫など信用金庫も名を連ねた。

 ちなみに「企業を倒産させた社数が多い都道府県ランキング」は、下表の通りだ。地銀や信金、信組など主な金融機関の内訳も明記したので、ご覧いただきたい。

*「メインバンクとして倒産させた社数の合計」は2020年1月~23年11月の合計値で、ダイヤモンド編集部調べによる推計。負債総額1000万円以上、法的整理による倒産が対象。都道府県別の倒産社数の合計は、金融機関の本店所在地ベースで数えた。例えば、東京都に本社を置く企業が倒産してもメインバンクが埼玉県の銀行なら、埼玉県の倒産社数としてカウントしている。主な金融機関の内訳で省略した都市銀行は、東京都が3行、大阪府が1行。政府系金融機関二つと信託銀行1行、その他の金融機関(旧長期信用銀行)2行は、いずれも東京都

 ランキングは、これから数十回にわたって配信していく。全都道府県と全金融業態を網羅した完全版を含めて、さまざまな視点でお届けする予定だ。それでは早速、今回の岐阜県の結果を確認していこう。