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儲かる会社、つぶれる会社の法則
【後編】 2013年4月9日
著者・コラム紹介バックナンバー
藤野英人

上場の翌年は経営が悪化する「2年目のジンクス」。
新しく上場した会社は、ココが危ない!

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現在、日本株の運用で抜群の成績を誇り、さらに2012年R&Iで最優秀ファンド大賞も受賞した「ひふみ投信」。この投信の運用を行なっている、カリスマファンドマネジャーが藤野英人氏は、ベンチャー企業を支援するベンチャーキャピタリストでもある。後編の今回は、有望な新興企業を見極める法則を紹介する。

今、勢いのある新興企業を
見極める法則とは?

 ベンチャー企業は玉石混淆で、起業して3年以内に70%の企業が廃業するというデータもあるほど見極めが難しいものです。

藤野英人(ふじの・ひでと) レオス・キャピタルワークス取締役・最高投資責任者(CIO)1966年、富山県生まれ。1990年、早稲田大学卒業後、国内外の運用会社で活躍。特に中小型株および成長株の運用経験が長く、23年で延べ5000社、5500人以上の社長に取材し、抜群の成績をあげる。2003年に独立し、現会社を創業、成長する日本株を組み入れる「ひふみ投信」を運用し、ファンドマネジャーとして高パフォーマンスをあげ続けている。この「ひふみ投信」はR&Iが選定するファンド大賞2012の「最優秀ファンド賞」を受賞した。著書に『日経平均を捨てて、この日本株を買いなさい。』(ダイヤモンド社)、『投資家が「お金よりも大切にしていること』(星海社新書)ほか多数。明治大学講師、東証アカデミーフェローも務める。
ひふみ投信:http://www.rheos.jp/ Twitterアカウント:twitter@fu4

 私はベンチャーキャピタリストとして、起業する人たちの支援もしています。また独立行政法人中小企業基盤整備機構の、創業して間もない起業家を表彰するジャパン・ベンチャー・アワード「JVA」の審査委員も務めています。ちなみにこのジャパン・ベンチャー・アワード2012で、大賞にあたる「経済産業大臣賞」を受賞したのが同年12月に上場を果たした「ユーグレナ」。ミドリムシで世界を救うことを目標とした、東大発のベンチャー企業です。

 こういった経験を活かして今回は、しっかり成長軌道に乗るベンチャー、有望な新興企業を見極める方法を見ていきたいと思います。

上場して行動が変わるベンチャーは
「卵を産んで力尽きるサケ」になる

 ベンチャー企業が株式市場に上場したと聞けば、「上場するほどの企業なのだから、これからどんどん成長するだろう」と考える方が多いのではないかと思います。

 しかし、上場をうまく乗り越えて成長し続けるのは、ベンチャー企業にとってそう簡単なことではありません。というのも、上場を果たした企業は、卵を産んだ後のサケのように力尽きてしまうケースが非常に多いのです。これは上場した企業の宿命といってもいいでしょう。

 上場した企業には、まずさまざまな取引先企業から営業がかかります。「上場企業にふさわしく」という枕詞のもと、「名刺をもっと上質なものに」「入社案内のパンフレットをリニューアルしては」「出張はこれまで全員普通車だったけれど、部長以上はグリーン車で」というように、少しずつ、あらゆる面でコストが上がっていくことが多いものです。

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藤野英人(ふじの・ひでと)

レオス・キャピタルワークスCIO(最高運用責任者)
1966年、富山県生まれ。90年早稲田大学法学部を卒業。国内、外資系運用会社を経て2003年8月レオス・キャピタルワークスを創業、CIO(最高運用責任者)に就任(現任)。中小型・成長株の運用経験が長く、ファンドマネジャーとして豊富なキャリアを持つ。現在、運用している「ひふみ投信」は4年連続R&I優秀ファンド賞を受賞、さらに「ひふみ投信」「ひふみプラス」を合わせたひふみマザーファンドの運用総額は600億円を超えている(2015年6月現在)。ベンチャーキャピタリストであり、自身がファウンダーでもあるウォーターダイレクトを上場させ、現取締役。 また東証JPXアカデミーフェロー。明治大学商学部兼任講師。主な著書には『投資家が「お金」よりも大切にしていること』(星海社新書)ほか多数。


儲かる会社、つぶれる会社の法則

5700人の社長と会い、5300社を訪問し、投資をしてきたカリスマファンドマネジャー藤野英人氏。運用する日本株の投資信託「ひふみ投信」は抜群の成績で、2012年には最優秀ファンド賞にも選ばれている。23年間、日本の会社をずっと調査し続け、実際に投資をして大きな利益をあげてきたその藤野氏が、株価が上がり、儲かる会社を見つける秘訣に迫る! 

 

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