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グローバル企業で働くことは本当に幸せか?
若者を食いつぶす悪徳企業の正しい見分け方

宮崎智之 [フリーライター]
2013年4月12日
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これからは、グローバル人材にならなければ生き残っていけない――。就活中の若者たちの間にこうした価値観が広がるなか、積極的な海外展開を行なうグローバル企業の就職人気は、相変わらず高い。しかし足もとでは、小売業、外食業などにおいて、社員が過酷な労働条件に陥っているグローバル企業の経営に異議を唱える風潮が、メディアで盛り上がっている。その批判は一面の真実ではあるが、グローバル企業で働くことは本来、厳しいもの。問題視すべきは、はじめから社員を使い捨てる目的で「グローバル」を吹聴し、人集めをする企業も増えていることだろう。一部の悪徳グローバル企業に引っかからないために、就職活動中の若者はどんな意識を持つべきか。また、そもそもグローバル企業で働くことに、どんな覚悟を持つべきだろうか。(取材・文/宮崎智之、協力/プレスラボ)

学生の中に広がる「グローバル意識」
国内市場だけではサバイバルできない?

 グローバル展開する企業が増えている昨今、日本国内の人口減による市場縮小などを背景に、グローバル化の要請はより一層強まりつつある。その意識は企業を選ぶ側の学生にも浸透している。

 人事総合ソリューション企業のレジェンダ・コーポレーションが2012年4月入社の大学生・大学院生に対して行った調査では、約8割の学生が「将来、グローバル人材になりたい」と回答した。

 また、同社による別の調査(対象は2013年4月入社の新卒学生)によると、「日本市場が縮小していて国際的に活躍できる人材が求められているから」(男性/理系/院)や「将来海外で仕事をしたいと考えているため、海外で外国人とのビジネス感覚を養いたいから」(男性/文系/大学)などを理由にして、36.6%の学生が海外での新入社員研修を希望しており、そのうちの7割が「海外赴任を命じられたら積極的に受け入れる」という結果が出た。

 一般的に、日本の若者は「内向き志向」と言われているが、今後の経済状況やキャリア形成を考えれば、「積極的に海外に打って出たい」と思っている若者も多いということだろう。今後、数十年間、ビジネスの第一線で働くことを考えると、国内市場に目を向けているだけではサバイバルできないという危機感の表れなのかもしれない。

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宮崎智之 [フリーライター]

フリーライター。1982年3月生まれ。地域紙記者を経て、編集プロダクション「プレスラボ」に勤務後、独立。男女問題や社会問題、インターネット、カルチャーなどについて執筆。
ツイッターは@miyazakid
 

 


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