ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
起業は1冊のノートから始めなさい
【第2回】 2013年9月10日
著者・コラム紹介バックナンバー
上野光夫 [起業支援コンサルタント]

融資担当者を唸らせた
大学ノートの秘密

1
nextpage

独立後、数年で地域トップにまで成長した企業の秘密は、数冊の大学ノートにあった。起業準備で「ノートをつけることの必要性」に気づかされたエピソードとは――。

プランがない人でもノートをつけて起業できた

 私が「起業ノート」をつけることの重要性に気がついたのは、金融機関で融資の審査の仕事をしていたときでした。

 ある日、「高齢者介護の事業を始めたい」という起業家と会って、提出された事業計画書などを見ながら話をしていたときのことです。その人が、手元に数冊の大学ノートを持っていて、チラチラと眺めながらこちらの質問に答えていたのです。

 興味をもった私は、「そのノートにはどんなことを書いていらっしゃるのですか?」と質問しました。

 「いやお恥ずかしいのですが、起業するためにやってきたことを書いています」との返事だったので、見せてもらったところ、きれいな手書きの文字が整然と並んでいました。1日1ページのペースで書かれており、起業のために準備したことが、色違いのボールペンを使って記録されていました。

 この人は、1年前に勤めていた会社をリストラされて、やむなく起業を考えたのですが、「最初はどんな事業で起業するか皆目見当がつかなかった」とのこと。ノートの初めの頃のページを見ると、「年齢的に再就職は難しいし、起業するとしても何をやったらいいのだ?」と、悩める心情が赤裸々に綴られていました。

 それでも、数ヵ月後のページには、悩んだ挙句に、自分の経験や人脈が生かせる事業で起業することを決意した旨の、「やっぱりこれしかない!」という力強い筆跡の文字が書かれていたのです。その後の記事には、事業に関連する法令を調べた結果や、商工会議所の創業セミナーで勉強した内容など、事前準備を積み重ねたことが表れていました。

1
nextpage
スペシャル・インフォメーションPR
ダイヤモンド・オンライン 関連記事
キーワード 
いまの科学で「絶対にいい!」と断言できる 最高の子育てベスト55

いまの科学で「絶対にいい!」と断言できる 最高の子育てベスト55

トレーシー・カチロー 著/鹿田 昌美 訳

定価(税込):本体1,600円+税   発行年月:2016年11月

<内容紹介>
子どもの豊かな心を育て、頭と体を伸ばしていくために親が知っておきたいことについて、最新の科学研究をもとに「最も信頼」できて「最も実行しやすい」アドバイスだけを厳選して詰め込んだ貴重な本。子にかけるべき言葉、睡眠、トイレトレーニング、遊び、しつけまで、これ一冊さえ持っていれば大丈夫という決定版の1冊!

本を購入する
ダイヤモンド社の電子書籍
(POSデータ調べ、11/20~11/26)


注目のトピックスPR


上野光夫(うえの・みつお) [起業支援コンサルタント]

MMコンサルティング代表取締役、中小企業診断士、起業支援プラットフォーム「DREAM GATE」認定アドバイザー。
1962年鹿児島市生まれ。九州大学を卒業後、日本政策金融公庫(旧国民生活金融公庫)に26年間勤務し、主に中小企業への融資審査の業務に携わる。3万社の中小企業への融資と、5000名超の起業家への創業融資を担当した。融資総額は2000億円にのぼる。
2011年4月にコンサルタントとして独立。起業支援コンサルティング、資金調達サポートを行うほか、研修、講演、執筆など幅広く活動している。リクルート社『アントレ』などメディア登場実績多数。日本最大の起業家支援プラットフォーム「DREAM GATE」において、アドバイザーランキング「資金調達部門」で3年連続して第1位に輝く。
著書に『3万人の社長に学んだ「しぶとい人」の行動法則』(日本実業出版社)、『起業は1冊のノートから始めなさい』(ダイヤモンド社)、『「儲かる社長」と「ダメ社長」の習慣』(明日香出版社)、『仕事で結果を出す人はこの「きれいごと」を言わない』(フォレスト出版)がある。


起業は1冊のノートから始めなさい

起業するまでには多くの困難があり、途中で挫折する人が大半。でも、「ノート」に書き込んでいくと、どんな事業をやりたいのかが曖昧でも起業できてしまいます。詳細なビジネスプランよりも1冊のノートに書き込むことで、起業できるのです。ノートを使って準備し、起業で成功するポイントを解説します。

「起業は1冊のノートから始めなさい」

⇒バックナンバー一覧