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認められたい私、認めてくれない社会~「承認不安時代」の生き方~

「美魔女」と「ちびまる子の母」、どっちが幸せ?
現代の『母』を考える

梅田カズヒコ [編集・ライター/プレスラボ代表取締役]
【第4回】 2013年9月25日
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「強迫観念にとらわれたかのようにメールの返信を急ぐ人」、「せっかく一流企業に入ったのに辞めて、所得を減らしてでも自分らしい職場を探す人」……。一見不可解な現代の若者に特徴的なこれらの行動。こうした行動に駆り立てる原因を探っていくと、彼らの「認められたい」という思いに行きつくことが少なくない。現代において若者を悩ませる最大の問題は、経済的不安ではない。「認められない」という不安なのだ。

一方で、若者でない世代も含めて、日本に蔓延する閉塞感の正体を探る意味でも「承認」、さらに「承認格差」は、大きなキーワードだと考える。この連載では、経済的な格差に苦しむよりも深刻かもしれない、「“認められない”という名の格差」を考えていこうと思う。

 さて、前回は、「家族、そしてお父さん(と承認)」について取り上げたので、第4回は「お母さん(と承認)」について書いていこうと思う。

 「かつてのお母さん」からは、今思えば牧歌的な雰囲気も感じられたが、「現在のお母さん」は半沢直樹ばりに、四方八方敵だらけのなかで戦っている状態かもしれない。では、その敵とは一体、誰なのか。ここでは現在のお母さんが“どのような敵”と戦っているか、その正体をお話ししていきたい。

【敵1】おばちゃんになれない40代
「アンチエイジング」という見えざる敵

 現在のお母さんについて考える上で、まず気になるのは、「若くてきれい」という点だ。かつてのお母さんといえば、近所に出かけるときはいつもなんだかよく分からないダサイ私服を着ていたし、なんか変なパーマをかけているイメージだった。かつてのお母さん像として、多くの人に共感してもらいやすいのは、『ちびまる子ちゃん』の主人公まる子の母だろう。ドラマ版では多少美化されたが、漫画・アニメ版のお母さんはまさにその印象だ。顔が浮かばないという方は是非とも画像検索していただきたい。

 この主人公のまる子の母(“さくらすみれ”という名前)はなんと、設定上は40歳だという。舞台が1970年代ということもあり、少し服装が昭和っぽい雰囲気はあるものの、筆者が幼少期だった頃の40歳の女性としてもそれほど違和感はない。おそらく、かつての40歳専業主婦のイメージにもっとも近い存在ではないだろうか。

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梅田カズヒコ [編集・ライター/プレスラボ代表取締役]

ロスジェネ世代(1981年生)の編集・ライター。フリーライター、編集プロダクション勤務を経て2008年より株式会社プレスラボを起ち上げる。著書に『エレベスト』(戎光祥出版)。web上のニュースサイト「下北沢経済新聞」編集長。「GetNavi」(学研)誌上で『コンビニ研究室』連載中。他に「日経トレンディネット」「COBS ONLINE」「R25」「サイゾー」など主にネット媒体で執筆中。起業したのは旺盛な独立心と言うよりも、むしろサラリーマンの職場における煩わしい人間関係から逃げるため。
ツイッター:@umeda_kazuhiko


認められたい私、認めてくれない社会~「承認不安時代」の生き方~

「強迫観念にとらわれたかのようにメールの返信を急ぐ人」、「ランチを一緒に食べる友達がいないと思われるのがイヤで、トイレでご飯を食べる人」……。オジサンには一見不可解な現代の若者に特徴的なこれらの行動。こうした行動を駆り立てる原因を探っていくと、彼らの「認められたい」という思いに行きつく。この連載では、「承認」をキーワードに、特に若者の間で広がる現代社会の生きづらさの正体を考える。

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