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東洋医学に学ぶ 旬な食生活

最優先したい初冬の養生法は
乾燥と寒さから体を守ること

植木もも子 [料理研究家・管理栄養士・国際薬膳師]
【第8回】 2013年11月14日
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 11月は暦の上では「初冬」。風も冷たくなり、乾燥の度合いが増してきます。気を付けたいのは、喉や鼻などの外気に直接触れる器官、そして寒さに弱い腎(膀胱)です。

 喉や鼻の粘膜は特に乾燥に弱いところです。また、皮膚も乾燥するとひび割れやかゆみなどの原因にもなります。粘膜や皮膚を潤し、乾燥を防ぐ食事を心がけましょう。

 白い食材は体を潤すといわれています。ナシ、牛乳、豆乳、アンニン、卵などは、喉の渇きや、皮膚の乾燥を防ぎます。体の中の潤いを取り除く作用をする辛過ぎるもの、苦いものは取り過ぎないようにしましょう。

 乾燥で喉に痛みが生じたら、蒸したナシがお薦め。ナシを半分に切って種をくり抜き、軟らかくなるまで蒸したら、くり抜いた部分にハチミツを入れていただきます。痰が出る場合はスライスしたショウガをくり抜いたところに数枚入れて一緒に蒸します。ハチミツは喉を潤し、ショウガは痰を取り除く働きがあります。マスクを着けて寝るのもお勧めです。

 また、この季節に冷えは禁物。冷たいものや体を冷やすものは、ショウガなど体を温める食材と一緒に取りましょう。

 さらに、皮膚を丈夫にするのにビタミンAも欠かせません。この時期においしくなる小松菜、ホウレンソウ、春菊などの青菜類、ニンジンなどの緑黄色野菜は油で調理して毎日食べましょう。これらに含まれているカロテンは油を使った調理法で体内への吸収がよくなります。必要な分だけがビタミンAの働きをし、残りは肝臓の働きを助けます。ビタミンEが豊富なアボカドオイルやごま油などと一緒に取ると、免疫力アップにもつながります。

 お薦めは青菜類のナムルや、おろしたニンジン、タマネギ入りのドレッシングです。作り置きが利き、毎日飽きずにいただけます。旬の果物ミカンも、カロテン、ビタミンCが豊富な免疫力アップの食材です。ただし、ミカンは温性なので食べ過ぎると胃もたれするため注意してください。1日1~2個を目安にいただきましょう。

●お料理ヒント
ナムル=青菜を1束ゆでて冷水に取り、水気をしっかり切って3cmの長さに切ります。ボウルに、ニンニクのみじん切り1/2片分、塩小さじ1/5、ごま油大さじ1を入れて混ぜ、青菜を加えてよくあえます。きれいな保存容器に入れて冷蔵します。
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植木もも子 [料理研究家・管理栄養士・国際薬膳師]

健やか料理研究家、管理栄養士、国際中医師・国際中医薬膳管理師。
遼寧中医薬大学付属日本中医薬学院の薬膳講師を務める。原宿にて薬膳と栄養学双方を取りいれた美味しい季節の料理教室と初心者のための男性料理教室を主宰。企業、レストランなどの健康メニューの提案、開発等を手掛ける。NHKテレビテキスト『きれいの魔法』にて、「きれいになる薬膳レシピ」好評連載中。近著『夜九時ご飯』(新星出版社)『欝に効く、食べ物、食べ方。作りかた』共著(保健同人社)『毎日作らないおかずの手帳』日東書院など
「毎日の食事が人生を作る」「美味しく!楽しく!健康に!」をモットーに活動中
HP  http://www.peachtreekitchen.jp


東洋医学に学ぶ 旬な食生活

食養生は中国の古くから伝承されている、健康を維持するための知恵です。中国の伝統医学は4000年もの歴史を持つともいわれています。その基本となる考えは陰陽学と五行説の考え方です。特に「陰陽」はすべての基本となります。この連載では養生法、特に季節に合った食養生のお話をしていきます。

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