ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
読書は1冊のノートにまとめなさい[完全版]
【第3回】 2013年12月12日
著者・コラム紹介バックナンバー
奥野宣之

本を読みっぱなしにしない!
確実に自分の血肉にする5つの技術

1
nextpage

読書は技術である。読んだ本の内容を確実に自分のものにするためには、ただ漫然と読み進めるだけでは不十分だ。血肉化するための技術を、シリーズ累計50万部突破の『100円ノート整理術』から5つ取り上げ紹介する。

 これまでは、読書ノートをつくる意義について、お話ししてきました。今回はいよいよ、具体的にどのように読書ノートをつくればいいのか、僕の手法を詳しく紹介します。

【技術1】読書ノートを前提に本をさばく

 効率よく読書ノートをつくるためには、読みながら下準備を進めておかなければなりません。読み終わったあと、「あのいい言葉はどのページだったっけ?」と探すのは二度手間です。

 いざ読書ノートをつくろうと思ったとき、何のチェックもしていない本だと、作業が面倒に感じてしまいます。だから、読んでいる段階から下準備として簡単にマーキング(印付け)をしておきます。

 本へのマーキングは、さまざまな方法があります。ただ、読み進めながらマーカーで線を引いたり、3色ボールペンで印を付けたりと、いっぺんにやるのは、現実的には難しいと思います。ペンを取り出したりすると、本に対する集中が中断されてしまうからです。それに、特定のペンがないと、いつものように本が読めないのであれば、「いつでもどこでも楽しめる」という読書の醍醐味が失われます。

 では、どうすればいいのでしょうか。僕が提案したいのは、次のように、最重要箇所を段階的に洗い出していく「スクリーニング作業」のような読み進め方です。通常は、次のような工程を踏みます。

(1)通読
 普通に読みながら「いいな」と思ったところはページの上の角を折っておく。

(2)再読
 読了したら、角を折ってあるページだけを読み返していく。その際、「あらためて、いいな」と思ったところだけ、ページの下の角を折っておく。

(3)マーキング
 上下の角が折られたページだけを読み返し、「3度目だが、やはりいいな」と思ったところだけ、ペンで印を付けておく。

 読書ノートをつくるのに使うのは、この(3)でマーキングされた文章のうち、さらに読み返しても「いいな」と思う文章だけです。

 このように段階的に選抜していくと、本がアンダーラインだらけになって、一体どこが一番よかったのかわからないという事態にはなりません。もし、しばらくしてから「あの素晴らしい文章はどこにあったっけ?」と思ったときも、まずマーキングしてある文章を見ていき、そこになかったら「上下の角が折ってあるページ」、それでも見つからなければ「上の角だけが折ってあるページ」と捜索範囲を広げていけばいいわけです。

 ちょっと問題なのは、あるページの上の角を折って、その裏に続いているページも「いい」と思ったとき、折る角がないことです。この場合、僕は、下の角を折ることにしていますが、そうすると今度は再読のときに折る角がなくなって……。

 まあ、たとえこのせいで重要なページをマーキングすることができなかったとしても「縁がなかったな」と考えるくらいの方が精神衛生上いいと思っています。

1
nextpage
スペシャル・インフォメーションPR
ダイヤモンド・オンライン 関連記事
自分の時間を取り戻そう

自分の時間を取り戻そう

ちきりん 著

定価(税込):本体1,500円+税   発行年月:2016年11月

<内容紹介>
生産性は、論理的思考と同じように、単なるスキルに止まらず価値観や判断軸ともなる重要なもの。しかし日本のホワイトカラー業務では無視され続け、それが意味のない長時間労働と日本経済低迷の一因となっています。そうした状況を打開するため、超人気ブロガーが生産性の重要性と上げ方を多数の事例とともに解説します。

本を購入する
ダイヤモンド社の電子書籍
(POSデータ調べ、11/20~11/26)


注目のトピックスPR


奥野宣之

1981年大阪府生まれ。同志社大学文学部でジャーナリズムを学んだあと、出版社、新聞社の記者を経て『情報は1冊のノートにまとめなさい』で著作デビュー。独自の情報整理術や知的生産術がビジネスパーソンを中心に支持を集め、第2弾『読書は1冊のノートにまとめなさい』、第3弾『人生は1冊のノートにまとめなさい』と合わせたシリーズは累計50万部を超えるベストセラーとなった。ジャーナリストの経験を活かし、ウェブや雑誌のライターとして活動するかたわら“ノート本作家”として、メディア出演・講演などでも活躍中。仕事に活かせるノートや文具の活用法、本とより深く付き合うための読書法、人生を充実させるライフログの技術、旅行や行楽を楽しむための旅ノート・散歩ノートの技術など、活動の幅は広い。趣味は古墳めぐりと自然観察。ついでに写真撮影。仕事だけでなく家庭や趣味でもノートを使いこなすライフスタイルは、NHKやTBSでも放送され反響を集めた。その他著書は『旅ノート・散歩ノートのつくりかた』『知的生産ワークアウト』『「処方せん」的読書術』『新書3冊でできる「自分の考え」のつくり方』など多数。

 


読書は1冊のノートにまとめなさい[完全版]

なぜ、読んだのに覚えていないのか? 全面改訂! 100円ノート読書術。累計50万部突破の人気シリーズ第2弾。読みっぱなしでは意味がない! 多読速読より1冊ずつきちんと向き合いながら、ノートを使って頭に残す読書術。新手法を大幅増補した全面改訂版。この連載では、『読書は1冊のノートにまとめなさい[完全版]』から一部を抜粋してご紹介します。

「読書は1冊のノートにまとめなさい[完全版]」

⇒バックナンバー一覧