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東洋医学に学ぶ 旬な食生活

「陰」が最大になる時期の
体質・シーン別食養生ヒント

植木もも子 [料理研究家・管理栄養士・国際薬膳師]
【第9回】 2013年12月12日
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 今年の冬至は12月22日。この日に向かって「陰」はどんどん増え、冬至を過ぎると少しずつ減っていきますが、寒さは一段と厳しくなります。冬の養生ポイントは、とにもかくにも体を冷やさないことです。

 なかでも「腎(膀胱)」を守ることが大切。特に腎のつぼがある足首、そして腰回りを中心に、厚手の靴下を履いたり、下着を重ねたりするなどして下半身に寒さが入り込まない工夫をしてください。古代の養生本には、朝は日が出てから起き、夜は早く休むようにと書かれています。また、過度な運動も腎を損傷するといわれますので、控えた方がいいでしょう。食材は体を温め、「気」を養うものを中心にいただきます。

 腎を養う栗、山芋、黒豆などは積極的に取りましょう。また、牛肉、ショウガ、ベニナツメは「脾(胃)」の働きを助け、ショウガ、シナモンは体を温めます。オレンジなどの柑橘類は香りで気の滞りを予防します。

 寒さによって血液の巡りが悪くなっているので、辛味を少量取り入れて血の巡りをよくしましょう。しかし、汗を大量にかくほどに辛味の強いものは、体の熱を奪い、かえって体を冷やすことになるので注意します。

 疲れやすい方はニンニク、ネギ、小豆、山芋、ナツメを取り入れ、貧血気味の方はホウレンソウ、蜜で煮たナツメがお薦めです。のぼせ、暑がりの方はホウレンソウ、黒ゴマ、バナナ、カモ肉、クコ、自然薯、ユリ根など、体の余分な熱を取るものを一緒に取ります。冷え性で寒がりの方は、羊肉、鶏肉、エビ、ニラ、シナモン、杜仲茶、冬虫夏草で体を元から温めます。

 胃が疲れているときは鶏肉とベニナツメのおかゆに、すりおろしたショウガを入れることで胃の働きを助けます。気分が落ち込んだり、イライラしているときはオレンジ入りの白ワインがお薦めです。外出などで体が冷え切ったときはシナモン入り紅茶、ショウガ入り番茶を飲みましょう。杜仲茶は肝と腎を温めて足腰を冷えから守ります。

 毎日の食養生で健康に冬を乗り切りましょう!

●お料理ヒント
体を温め、肉、魚だけでなく野菜もたっぷり取れる鍋料理がお薦め。また、気を補う牛肉と大根、ニンジンの甘辛煮など。いずれも、ショウガ、ニンニク、ネギなど体を温める食材を入れるとよいでしょう。

 

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植木もも子 [料理研究家・管理栄養士・国際薬膳師]

健やか料理研究家、管理栄養士、国際中医師・国際中医薬膳管理師。
遼寧中医薬大学付属日本中医薬学院の薬膳講師を務める。原宿にて薬膳と栄養学双方を取りいれた美味しい季節の料理教室と初心者のための男性料理教室を主宰。企業、レストランなどの健康メニューの提案、開発等を手掛ける。NHKテレビテキスト『きれいの魔法』にて、「きれいになる薬膳レシピ」好評連載中。近著『夜九時ご飯』(新星出版社)『欝に効く、食べ物、食べ方。作りかた』共著(保健同人社)『毎日作らないおかずの手帳』日東書院など
「毎日の食事が人生を作る」「美味しく!楽しく!健康に!」をモットーに活動中
HP  http://www.peachtreekitchen.jp


東洋医学に学ぶ 旬な食生活

食養生は中国の古くから伝承されている、健康を維持するための知恵です。中国の伝統医学は4000年もの歴史を持つともいわれています。その基本となる考えは陰陽学と五行説の考え方です。特に「陰陽」はすべての基本となります。この連載では養生法、特に季節に合った食養生のお話をしていきます。

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