ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
堀江貴文のゼロ──なにもない自分に小さなイチを足していく
【第3回】 2013年12月27日
著者・コラム紹介バックナンバー
堀江貴文 [実業家、SNS株式会社ファウンダー]

第3回
[ちきりん×堀江貴文 対談](前編)
伝わらない悔しさを乗り越えて

1
nextpage

今回の堀江さんの対談ゲストは社会派ブロガー・ちきりんさん。ツイッター上では交流のある二人ですが、実際に会って話すのは初めてだとか。ちきりんさんが2005年に始めた「Chikirinの日記」は、いまや月間ページビュー200万を誇る日本有数のブログです。多くの人に自分の考えを伝えるためには何が必要なのか──『ゼロ』を執筆するにあたってそのことを徹底的に考え抜いた堀江さん。ちきりんさんと「伝え方」に関する話で大いに盛り上がりました。(写真:平岩紗希)

デビュー作は
堀江さんのおかげで売れました!

堀江貴文(以下、堀江) どうも、はじめまして。こうしてお会いするのは初めてですが、ツイッター上では、何度かやりとりしてますよね。

ちきりん そうですね、その節は大変お世話になりました。私ずっと、堀江さんに会ってお礼が言いたかったんです。

ちきりん
関西出身。バブル最盛期に証券会社で働く。その後、米国留学を経て外資系企業に勤務。2010年末に早期リタイヤ後は、「働かない生活」を謳歌中。崩壊前のソビエト連邦などを含め、これまでに約50ヵ国を旅している。2005年から書き始めた「Chikirinの日記」は、政治・経済からメディア、世代論まで、幅広いテーマを独自の切り口で語り、現在、日本で最も多くの支持を得るブログとなっている。著書に『ゆるく考えよう』『自分のアタマで考えよう』『未来の働き方を考えよう』など。

堀江 えっ、そうなんですか?

ちきりん はい。初めて本を出したとき、『ゆるく考えよう』(イースト・プレス/2011年)の帯に、堀江さんから「オヤジの書いた説教本を読むより、この本を読む方が100倍役に立つ」っていうコメントをいただいて。無名な私の本が売れたのは、あの推薦文のおかげです。

堀江 そうでしたっけ。ああ、そういえば何か書いたような……(笑)。でも、ちきりんさんの本、どれも面白いですよね。僕が推薦しなくても、全然売れましたよ。

ちきりん いえいえ、あの頃は書店ではまったく知られてなかったから本当にありがたかったです。

堀江 最新刊『未来の働き方を考えよう』(文藝春秋/2013年)の中に出てくる「ストック型」と「フロー型」の生き方なんかも、すごくいい表現で、何度か僕の講演会でも使わせてもらっています。

ちきりん そうなんだ。それは嬉しいです。私も『ゼロ』を読ませていただいて、もちろんとても面白かったんですが、なによりもめちゃくちゃ驚きました。

堀江 えっ、なぜですか?

ちきりん 自分のメッセージを伝えるために、堀江さん、ここまで歩み寄るんだ。すごいなって。

堀江 ああ。

ちきりん 今までの本とは、書き方がまったく違いますよね?

堀江 そうですね。じつは僕、すごく悔しかったんですよ……。これまでに、10年間で50冊くらい本を書いてきたんです。でも全然伝えたいことが伝えたい人に伝わっていなくて。

ちきりん 50冊も出されてたんですね。

堀江 べつに印税が目的でも、自己顕示欲が強いからでもありませんよ。僕はもともと、引きこもり、オタク、童貞、中二病みたいなところからスタートしていて、どうやって自分がそういったマインドを克服していったのか、見えない殻を破っていったのか、というのを、鬱屈としていた昔の自分のような人たちに伝えたかっただけなんです。

ちきりん 何もない「ゼロ」の時代の堀江さんみたいな人たちですね。

堀江 なのに、伝えたかった人たちからは、「なんだよあいつ。しょせんリア充じゃねえかよ、金持ちじゃねえかよ」って言われていて……(苦笑)。

1
nextpage
スペシャル・インフォメーションPR
ダイヤモンド・オンライン 関連記事
ユニ・チャーム式 自分を成長させる技術

ユニ・チャーム式 自分を成長させる技術

高原 豪久 著

定価(税込):定価:本体1,500円+税   発行年月:2016年6月

<内容紹介>
目標達成するための43の行動原則 「絶対目標達成するための週次ミーティング」「成功に導く「1→10→100」の法則」「必ず課題がみつかる“定石文”」 日本の組織が世界で勝てる秘密を公開! 社長就任から売上高3倍、海外売上比率1割から6割に伸ばしたユニ・チャームの人づくりとは?

本を購入する
ダイヤモンド社の電子書籍
(POSデータ調べ、6/12~6/18)


注目のトピックスPR


堀江貴文 [実業家、SNS株式会社ファウンダー]

1972年福岡県八女市生まれ。血液型A型。実業家。元・株式会社ライブドア代表取締役CEO。民間でのロケット開発を行うSNS株式会社ファウンダー。東京大学在学中の1996年、23歳のときに有限会社オン・ザ・エッヂ(後のライブドア)を起業。2000年、東証マザーズ上場。2004年から05年にかけて、近鉄バファローズやニッポン放送の買収、衆議院総選挙への立候補などといった世間を賑わせる行動で一気に時代の寵児となる。しかし2006年1月、証券取引法違反で東京地検特捜部に逮捕され懲役2年6ヵ月の実刑判決を下される。2013年11月に刑期を終了し、ふたたび自由の身となって「ゼロ」からの新たなスタートを切った。自身のブログ「六本木で働いていた元社長のアメブロ」で独自の見解を展開中。著書に『徹底抗戦』『人生論』『希望論』など。TV、ラジオ、インターネット番組と幅広く活躍中。


堀江貴文のゼロ──なにもない自分に小さなイチを足していく

2006年に逮捕されすべてを失った堀江貴文。その刑期満了の時期に刊行したのが『ゼロ』である。そこには「働くこと」「生きること」に関する彼の熱い思いが詰まっている。人は誰しも最初「ゼロ」であり、そこに何をかけてもゼロのままだ。となれば、まずは地道な足し算を積み重ねるしかないと堀江氏は説く。それは「ゼロの自分」に「小さなイチ」を積み重ねた本人の偽らざる実感でもある。本連載では『ゼロ』の内容に即して「働く」ことの大切さを時代の最先端を行く人達を語り合う。

「堀江貴文のゼロ──なにもない自分に小さなイチを足していく」

⇒バックナンバー一覧