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リアル経理学 ファイナンス部門の本来の仕事

営業+サプライチェーン+ファイナンス
トライアングルでワールドクラスボトラーを目指す
——青山朝子 コカ・コーライーストジャパン
常務執行役員財務経理統括部長

ダイヤモンド・オンライン編集部
【第9回】 2014年1月14日
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投資銀行時代はM&Aのアドバイザリー業務に従事し、充実はしていたが 「やっぱり、自分で決断をする立場になりたかった」と話す青山朝子・コカ・コーライーストジャパン常務執行役員財務経理統括部長(中)。左は日置圭介・デロイト トーマツ コンサルティング グローバルマネジメント インスティテュート・パートナー、右は永井真理子・デロイト トーマツ コンサルティング CFOプログラム シニアマネジャー Photo by Kazutoshi Sumitomo

2013年7月に発足したコカ・コーライーストジャパン株式会社。コカ・コーラ社製品のボトリングと流通を担う4社のボトリング会社(以下ボトラー)が統合した新会社だ。この新会社誕生に大きく貢献したのが青山朝子・常務執行役員財務経理統括部長だ。「気合と根性と力が自慢の、昔ながらの昭和の香りがする会社で、ファイナンス部門も、単なる“経理屋さん”でした」とは本人の言葉。しかし、本人はそんな企業風土とファイナンス部門の仕事を、統合をきっかけに生まれ変わらせようと奮闘している。どう変えようとしているのだろうか。(編集・構成/ダイヤモンド・オンライン編集部 片田江康男)

4社はライバルで別会社
ゆえに統合は簡単ではなかった

あおやま・あさこ
1972年3月生まれ。国際基督教大学教養学部社会科学科卒業。オハイオ州立大学経営学修士(MBA)。93年日本公認会計士第二次試験合格。94年監査法人トーマツ入社。製造業、金融業の監査業務、公開支援業務に従事。96年日本公認会計士第三次試験合格。2001年メリルリンチ日本証券入社。M&A案件のアドバイザリー業務に従事。04年日本コカ・コーラ入社、財務部門マネジャー。07年事業戦略推進部部長。10年財務部門コマーシャルファイナンスCCL&フランチャイズファイナンス部長。11年東京コカ・コーラボトリング取締役常務執行役員財務統括本部長。13年コカ・コーライーストジャパン常務執行役員財務経理統括部長。 Photo by K.S.

永井 コカ・コーライーストジャパンは4社のボトラー社が統合し、2013年7月に発足した新会社ですね。青山さんは統合プロジェクトの初期から中心となっていたと伺っています。

青山 そうですね。コカ・コーライーストジャパンは関東・東海地区と甲信越の一部でコカ・コーラ社製品を製造、輸送、販売するボトラー社です。
コカ・コーラ セントラル ジャパン(株)、 三国コカ・コーラボトリング(株)、東京コカ・コーラボトリング(株)、 利根コカ・コーラボトリング(株)の4社が統合して、7月1日に発足しました。

 コカ・コーラのビジネスを簡単に説明しますと、ザ コカ・コーラカンパニーはアメリカのアトランタにあって、日本コカ・コーラはその完全子会社にあたります。

 我々ボトラー社は、ザ コカ・コーラカンパニーおよび日本コカ・コーラ株式会社とフランチャイズ契約を結んで、飲料の原液を買い、最終製品に仕上げ、流通させてお客さまに製品をお届けする役割を担っています。つまり、フランチャイザーであるザ コカ・コーラカンパニー、および
日本コカ・コーラは製品を売ることはありません。彼らは製品の企画開発や広告などのマーケティング活動に専念しています。

 統合のきっかけは、日本のマーケットのデフレが進行し、少子高齢化や小売業界の統合などによって競争環境が激化したことが主な要因です。それに、関東・東海地域で4社ものボトラーが製造・販売を担うのは効率的ではありませんでした。これは長い間、課題でもありました。

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リアル経理学 ファイナンス部門の本来の仕事

CFOをはじめとしたファイナンス部門の本来の仕事は何か。日本の経理部門の仕事というと、会社の数字を集めて社長にレポートする“裏方さん”というイメージがある。しかし、本来は数字を基にして経営陣や事業部門にリスクや改善点を指摘することなはずだ。これは、グローバル企業ではすでに常識である。グローバル市場へ勝負に出なくてはならない日本企業にとって、経理部門のグローバル化も、待ったなしの課題である。本来のCFOの役割や経理部門はどうあるべきか。日本に拠点を持つグローバル企業のCFOへのインタビューから、そのヒントをさぐる。

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