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オヤジの幸福論

NISAで実際に投資をしてみよう!~その2

後藤順一郎 [アライアンス・バーンスタイン株式会社 AB未来総研 所長]
【第25回】 2014年1月28日
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前回は、今年1月から始まる少額投資非課税制度(NISA)について、投資から得られる運用益が非課税になるという制度の性質上、非課税メリットを享受するには大きな運用益を狙う必要がある点を指摘し、(1)非課税枠は投資元本で毎年100万円、5年間の投資元本は合計500万円が上限、(2)非課税対象は上場株式等・公募株式投信の配当・譲渡益、(3)ある年の非課税枠は一度売却すると再利用できないなど基本的なポイントを説明しました。投資の税金20%(*)がかからないNISAは非常に“お得”な制度である半面、注意が必要な点もいくつかあります。そこで、今回はNISAを活用する際のポイントや留意点についてお話しします。

NISA活用の三つのポイント

 NISAを活用する場合の第一のポイントは、既存の証券口座からそのまま移管することはできず、新たな投資資金が必要になることです。この背景には、預貯金口座に長年眠る膨大なお金を成長マネーとして活用したい、また預貯金から投資にシフトすることで国民の老後資金形成をサポートしたいという国の思惑があるようです。既存の証券口座のシフトだけでは預貯金口座に眠る資金は動かないため、NISAでは新規資金しか受け入れられません。もちろん、お金に色はないので、既存の投資資金をNISAに入れることもできますが、その場合は一度売却してNISA口座で再び購入する必要があります。

 第二のポイントは、投資元本ベースで毎年100万円が上限なのですが、一口座あたり非課税期間が5年間であり、口座開設ができるのが2014~2023年の10年間であることから、最大の非課税枠は2018~2023年で500万円となります。逆に言えば、それ以外の年は非課税枠の合計がそれよりも小さくなります(例えば、初年の2014年は1年分の口座しかないため、非課税枠は100万円のみです)。

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後藤順一郎 [アライアンス・バーンスタイン株式会社 AB未来総研 所長]

慶應義塾大学理工学部 非常勤講師。1997年慶應義塾大学理工学部管理工学科卒業。97年株式会社富士銀行(現 株式会社みずほ銀行)にて、法人向け融資業務に従事。2000年みずほ総合研究所に勤務し、主として企業年金向けの資産運用/年金制度設計コンサルティングに従事。06年一橋大学大学院国際企業戦略研究科にてMBA取得。同年4月アライアンス・バーンスタイン株式会社に入社。共著書に「企業年金の資産運用ハンドブック」(日本法令 2000年)、「年金基金の資産運用-最新の手法と課題のガイドブック-」(東洋経済新報社 2004年)などがある。

 


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年金支給が70歳支給になるかもしれない。公的年金ばかりか企業年金も怪しくなっている。銀行の金利も微々たるもの。平均寿命が延びるほどに老後が不安になってくる。自分で自分を守るためにどうしたらいいのか。オヤジの幸福のために自分年金について教えます。

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