僕も幼少期と大学を海外で過ごし、船橋さんとバックグランドが近いので、同じようなことを言われて育ちました。大きい夢を持って世界を知りなさい、自分で考えて自分で決めなさい、と。ただ、グローバル人材や留学などの話をすると必ず言われるのが「一部の必要な人がグローバルになればいい」という意見です。船橋さんだったら、そう言う方に何を伝えますか?

船橋 僕は、視野が外に向いていることが大切で、必ずしも海外で生活をしたり海外ビジネスをしたりしなくても良いと思っています。ただ、人生の中で一度は海外に行って視野を広げてほしい。例えば、英語ができなくても海外に行って日本のことを発信したり、日本に海外の情報を持ち帰ったり。そういう体験をしてほしいですね。

一般的な留学よりも
学校外での体験・実践を充実

 「トビタテ!留学JAPAN」のメインターゲットを教えてください。

船橋 メインとなるのは大学生。他にも、高等専門学校生や短大生をターゲットとしています。

 船橋さんが定義するグローバル人材になってもらうために、彼らにはどのような経験を積んでほしいとお考えですか?

船橋 海外に学びにいくだけはもったいないいので、さまざまな人や文化と触れながら、実践を伴う留学を体験してもらいます。

 キーワードは体験と実践なのですね。一般的な留学とは具体的にどこが違いますか?

船橋 一般的な留学は、課外活動はあるものの学校内で学ぶのがスタンダードです。一方、「トビタテ!留学JAPAN」では、学校での勉強に加えて、海外へ行く前の事前研修や留学中のインターン、帰国後の事後研修などを用意しています。たとえば、3ヵ月の留学中に1ヵ月ほど民間企業でインターンを経験するなど、多くを得るための体験・実践型留学プログラムを企画中です。

船橋 また、このプロジェクトが目指しているのは、官民協働でグローバル人材育成コミュニティを作ること。具体的には、2020年までの7年間で留学生を9万人から18万人まで倍増させたいと考えており、そのために数年後には数百社規模の企業から200億円を集めて年間1000人の選抜メンバーに手厚い研修と留学を提供するという構想を描いています。