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不機嫌な職場の治療法

“利他”の素晴らしさを社員に教育
人間力経営で復活したバグジーに学ぶ

高橋克徳 [(株)ジェイフィール代表],河合太介 [(株)道(タオ)代表取締役社長]
【第3回】 2009年2月18日
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 不機嫌な職場の増加に伴い、社員の“人間力”という言葉が企業で唱えられるようになりました。

 しかし、「人間力はどうやって高めたらいいのか」「そもそも企業が人間力など高めることができるのか」という意見も多いと思います。そこで今回は、社員の“人間力向上”に情熱を燃やし、非常に高い労働満足度や職場へのコミットメント度を実現して、好調な業績を続けている会社を1つのケースとして観察してみましょう。

 それは、バグジーという会社です。同社は、北九州市を中心に8店舗を経営する美容室チェーン。実は、名だたる大企業までもがその経営の仕組みをベンチマークし、視察に訪れるほど注目されている美容室なのです。

 同社の久保華図八代表取締役社長は、今や全国のセミナーで引っ張りダコ状態。私は数年前から個人的なお付き合いをさせていただき、バグジーの様々な取り組みを教えていただきましたが、氏の話はまさに新鮮な驚きの連続です。

 といっても、最初から順風満帆だったわけではないようです。アメリカ帰りの久保氏は、自称“成果主義の権化”でした。「勝てば官軍、負ければ賊軍」を地で行く経営をしていたのです。

 しかし、ある日、その経営スタイルについて行けず、幹部3人が次々と退職。続いて社員も大半が退職し、会社は一気に倒産寸前の状態に陥ってしまいました。
 
 久保氏はこれをきっかけに、経営スタイルを180度転換することを決意します。“社員満足”を徹底追求する会社にしたのです。「利より信」という言葉を理念にした、売り上げよりも社員を大切にする経営です。

 その結果、業績は毎年対前年比2ケタの伸び率で成長。お客様のリピート率なども、「業界では奇跡的」と言われる数値を実現するまでになりました。

 そのユニークな取り組みは多岐に渡っています。全部紹介したいくらいですが、今回は久保氏が一番力を入れているといっても過言ではない“社員の人間力向上”への取り組みを、詳しく紹介しましょう。

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高橋克徳 [(株)ジェイフィール代表]

野村総合研究所、ワトソンワイアットを経て、ジェイフィールの設立に参加。組織における感情問題の解決や組織活力向上のコンサルティングに全力を注ぐ。多摩大学講師など、多方面で活躍。共著の『不機嫌な職場』(講談社)はベストセラーとなる。
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河合太介 [(株)道(タオ)代表取締役社長]

ワトソンワイアットを経て、「人と組織のマネジメント研究所」(株)道(タオ)を設立。ベストセラーとなった『ニワトリを殺すな』をはじめ、『デビルパワー エンジェルパワー』『育ちのヒント』(共に幻冬舎)など著書多数。慶応丸の内シティーキャンパス客員ファカルティー。


不機嫌な職場の治療法

職場のコミュニケーションが断絶され、社員の対立や生産性の低下に悩む企業が続出しています。この連載では、ベストセラー「不機嫌な職場」の著者陣が、そんな職場の「治療法」をケース別に徹底指南します。

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