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失敗しないマスコミ対応 危機管理広報術
【第6回】 2007年11月7日
著者・コラム紹介バックナンバー
石川慶子 [広報コンサルタント/シニア リスクコンサルタント]

記者の質問を想定すれば、落ち着いて対応できる

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 ポジションペーパーを作成しながら、記者からの質問を想定します。

 企業機密にかかわることや個人のプライバシーに関連することなど、絶対に公開してはいけないこと以外はすべてオープンにすべきです。ここが平時とは異なるポイントになります。

 緊急時には細かい基準を作ってもまず成功しません。守るべきものは何か、企業イメージか、従業員の命か、市民の人命か、その時の状況に応じて守るべきものの優先順位を決め、公表する内容を決めます。

 また、発生と同時にさまざまな問い合わせがきますので、問い合わせ内容と回答はすべてメモし、Q&A集として情報を共有化しましょう。

 想定質問を考えるという作業は、マスコミ対策を考える上でとても役に立ちます。理由は、記者の立場に立って考えることを通して、記者の心理や行動を予測することができるからです。記者の質問を想定することができるようになれば、落ち着いて対応することができるようになります。また、メディア戦略として記者の質問を想定しながら、記者会見の中身を組み立てるということもできるようになります。

 つまり、記者から質問がありそうな内容については、「聞かれる前に、説明をする」という戦略がとれるのです。記者はいつものようにあの質問とこの質問をしよう、と待ち構えています。そこで最初に記者が欲しい情報を発表してしまえば、質問の数を減らすことができ、場当たり的な応対から発生する心理的負担を軽くすることができます。

「事件・事故発生時から現在まで」に、
質問は集中する

 記者からの質問を考える場合は、過去・現在・未来と区分すると作りやすいでしょう。 

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石川慶子 [広報コンサルタント/シニア リスクコンサルタント]

国会職員、映像制作プロダクション勤務を経て、1995年より広報サービス会社のマネジャーとして企業の広報活動のサポートに携わる。2003年、会社を設立して独立。現在、有限会社シン代表取締役社長、ライブ!ユニバース理事、日本リスクコンサルタント協会シニア会員、日本広報学会会員。各種情報サイトへの執筆活動も多数。


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