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アイデアにセンスはいらない
【第1回】 2014年3月3日
著者・コラム紹介バックナンバー
梶淳

「才能」がすべてだと思いこんでいた
アイデアを生み出せる「技術」とは?

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ヒット商品や優れたサービスは、なぜ、世の中の人に受け入れられたのか? もちろん、そこには、作り手・売り手の「アイデア」が存在する。メディアを通して、彼らの開発秘話などを聞いて、「とても自分では考えられない」「さすが、○○さんだ!」と感じた方も多いはず。しかし、本当に、その人だから生まれたのか? その問いに答えるべく生まれたのが、『アイデアにセンスはいらない』。先に結論を言うと、ヒットにつながるアイデアは誰でも発想できる。そのために必要なことは、半径3メートルの領域で、「3つのステップ」から始めること。どんな人でも“外さない”50の法則として著している。

本連載の1回目は、「なぜ、アイデアは技術で生み出せるのか?」を中心に解説する。2回目以降は、『アイデアにセンスはいらない』の著者・梶淳氏をお招きし、アイデアを育てる課程から世の中へ送り届けるまでを「思いつく」「組み立てる」「確かめる」「診断する」「継続する」の順に、インタビュー記事で構成する。

制作者の巧妙な意図(アイデア)を、
知らずにみな受け取っている

 生活の一部となって久しい「テレビ」。情報を収集するためのツールであったり、娯楽を楽しむツールであったり、食卓のコミュニケーションのツールでもある。さまざまな番組のジャンルが存在するが、子どもがテレビに期待するのは、「アニメ」「キャラクター」番組。読者のみなさんも1週間に1回放送される番組を心待ちにしていた時代があったと思う。

 著者は、「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」「平成仮面ライダーシリーズ」「スーパー戦隊シリーズ」など、国民的番組を中心に、30以上の番組や映画のプロデュースに携わってきた。いまでは、テレビ朝日の現役社員のなかで一番の実績となっている。

 ここで、疑問をお持ちになった方もいると思うので、速やかに答えたい。「そもそも、人気の原作を映像化するだけなのだから、そこにはアイデアもなければ、特別な能力はいらないだろう」と。上記の作品がヒット番組だからそう思われるかもしれないが、人気原作を映像化したのに、日の目を見ないまま、消えていった作品は多く存在する。消えていったのだから、みなさんの記憶に残っていないだけなのだ。

 では、なぜ、上記の番組群は人気を呼び、かっこいい言い方をすれば、みなさんの心の中に生き続けているのでしょうか? そこには巧妙に仕掛けられた、制作側の意図(アイデア)がある。著者の言葉を借りると、次ページのとおりである。

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梶淳

 

かじ・あつし。1967年大阪府生まれ。1989年テレビ朝日入社後、2年目から若くしてキャラクター番組プロデュースデビュー。2005年「ドラえもん」リニューアルのほか、30作以上のアニメ特撮番組および映画作品を手掛ける。「クレヨンしんちゃん」「あたしンち」「平成仮面ライダーシリーズ」「スーパー戦隊シリーズ」「機動新世紀ガンダムX」など、国民的キャラクター作品を主に担当。現在はコンテンツビジネス局でキャラクター作品のマルチユース戦略部署に所属。東京藝術大学大学院映像研究科 非常勤講師(2010-2011)

 


アイデアにセンスはいらない

「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」「戦隊」「ライダー」シリーズほか30作以上のテレビ番組プロデュースによって気づいたこと――それは、人々に支持されるものは、アイデアに秘密が隠されている。そして、そのアイデアは誰しもが生み出すことが可能だ。2種類の天才に出会い、体系化したアイデア発想術を、「思いつく」「組み立てる」「確かめる」「伝える」「継続する」の順に紹介する。

「アイデアにセンスはいらない」

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