Jリーグの2014年シーズンが開幕した。
スタートして22年。日本のサッカーはW杯出場が当たり前になるまでレベルアップした。毎試合のようにスタジアムに足を運ぶ熱心なサポーターも各クラブに定着した。プロのサッカーリーグが生まれ成長したことで、日本にもサッカー文化が根づいたといえる。
だが最近の数年は、日本代表戦以外はサッカーを見ない人たちの気をひくような話題性に乏しかったことも事実。観客動員数もほぼ横ばいで、リーグに停滞感があったことは否めない。しかし、今年は違う。多くの人がスタジアムに足を運んだり、Jリーグ中継のチャンネルを合わせたりする気になる話題が豊富なのだ。
4人目のW杯得点王フォルランが加入
大物外国人が久しく来日しなかった理由
まずJ1は久々の超大物外国人選手の加入があった。セレッソ大阪に入ったディエゴ・フォルランである。前回の2010南アフリカW杯でベスト4になったウルグアイ代表のFWで5ゴールを決め、スナイデル(オランダ)、ビジャ(スペイン)、ミュラー(ドイツ)とともに得点王に輝いた。過去、Jリーグでは3人のW杯得点王がプレーしている。1986年大会のリネカー(イングランド)、90年大会のスキラッチ(イタリア)、94年大会のストイチコフ(ブルガリア)だ。連続3大会の得点王が来日したことになる。が、その後の3大会の得点王がJリーグクラブに呼ばれることはなく、ストイチコフが帰国した99年から15年の間をおいて、4人目の得点王フォルランがやってきたことになる。
90年代、3人のW杯得点王が来たことでも分かる通り、スタートを切ったばかりのJリーグは各クラブとも争うようにW杯で活躍したネームバリューのある各国のスター選手を獲得した。前述の3人の他、ブラジルからジーコ、カレッカ、サンパイオ、レオナルド、ジョルジーニョ、ドゥンガ、ベベット、ドイツからリトバルスキー、ブッフバルト、ユーゴスラビアからストイコビッチ、デンマークからラウドルップ、カメルーンからエムボマといった具合だ。