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領域を超える経営学
【第5回】 2014年3月7日
著者・コラム紹介バックナンバー
琴坂将広 [立命館大学経営学部国際経営学科准教授]

第5回
新入社員や部下と働くときこそ敬語を使え!
セミ・グローバル化する世界での非常識な「常識」

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ベンチャー企業の経営者として実務に携わり、マッキンゼー&カンパニーのコンサルタントとして経営を俯瞰し、オックスフォード大学で学問を修めた琴坂将広氏。『領域を超える経営学』(ダイヤモンド社)の出版を記念して、新進気鋭の経営学者が、身近な事例を交えながら、経営学のおもしろさと奥深さを伝える。連載は全15回を予定。

新入社員や部下と働くときこそ敬語を使え!

 突然ですが、みなさんが、真に個々人の能力を尊重し、成果を出せる人材を適切なタイミングで引き上げていける、健全な組織で働かれていると仮定しましょう。

 その場合、おそらく実践して損がないのは、新入社員や部下に敬語を使うこと、少なくとも敬意を払って接するという単純なことです。非常に優秀な実務家で、出世コースをトップグループで快走しているとしても、逆に、あまり大きな実績を挙げることができていないとしても、これは実践する意味があるはずです。

 間違っても、先輩風を吹かせてはいけません。立場を濫用して嫌味を言うなどもってのほかです。新入社員や部下が何をできるのか、何を言っているのか、を正確に読み取る必要があります。

 そして、たとえ彼らがしていることが荒削りでも、不十分な要素があるとしても、そこに大きな可能性が見いだせるのであれば、むしろ認めて、さらには引き上げるために尽力するべきです。

 それは、なぜでしょうか?

 これをサポートする学術研究をよく知っているわけではありませんが(もしご存じであればお知らせください)、私がこれまで多くの経営者の方々にインタビューをさせていただいた経験から、今回は、その理由についてつらつらと書きたいと思います。

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琴坂将広(ことさか・まさひろ) [立命館大学経営学部国際経営学科准教授]

慶應義塾大学環境情報学部卒業。在学時には、小売・ITの領域において3社を起業、4年間にわたり経営に携わる。 大学卒業後、2004年から、マッキンゼー・アンド・カンパニーの東京およびフランクフルト支社に在籍。北欧、西欧、中東、アジアの9ヵ国において新規事業、経営戦略策定のプロジェクトに関わる。ハイテク、消費財、食品、エネルギー、物流、官公庁など多様な事業領域における国際経営の知見を広め、世界60ヵ国・200都市以上を訪れた。
2008年に同社退職後、オックスフォード大学大学院経営学研究科に進学し、2009年に優等修士号(経営研究)を取得。大学の助手を務めると同時に、国際経営論の研究を進める。在籍中は、非常勤のコンサルティングに関わりながら、ヨットセーリングの大学代表選手に選出されるなど、研究・教育以外にも精力的に活動した。2013年に博士号(経営学)を取得し、同年に現職。専門は国際化戦略。
著書に『領域を超える経営学』、共編著に『マッキンゼー ITの本質』(以上、ダイヤモンド社)、分担著に『East Asian Capitalism』(オックスフォード大学出版局)などがある。
Twitter:@kotosaka


領域を超える経営学

ベンチャー企業の経営者として実務に携わり、マッキンゼー&カンパニーのコンサルタントとして経営を俯瞰し、オックスフォード大学で学問を修めた琴坂将広氏が、3つの異なる視点でグローバル経営の過去、現在、そして未来を語る。『領域を超える経営学』(ダイヤモンド社)の出版を記念して、新進気鋭の経営学者が、身近な事例を交えながら、経営学のおもしろさと奥深さを伝える。連載は全15回を予定。

「領域を超える経営学」

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